[31]私の居場所を奪った女|わざと?また何か企んでる?よみがえる昔の疑惑と不安で思わず過剰な反応

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前回のお話

高校卒業以来、久しぶりに地元に帰って来たカエデ。娘アカネが転入した小学校で、偶然高校の同級生だったシズクの娘ミズキと同じクラス、しかも仲の良いお友達だと言うことが授業参観でシズクと再会した時にわかりました。シズクは高校の同級生ワタルと結婚していますが、実は高校時代、カエデはワタルと両片想いでした。真相は分からないまま卒業して疎遠になったものの、シズクにはワタルとカエデを引き裂いて自分がワタルと付き合うために嫌がらせの手紙を書いたり、カエデの妹サクラをケガさせたり、また、サクラが同級生のショウマと付き合っていることを知らないワタルに、それとなくカエデとショウマが付き合っているように見せたりしたかもしれないとサクラとショウマが疑っていて、まさかシズクがと友達を信じる気持ちがありながらも疑いを完全には消しされなかったカエデです。一方シズクは、久しぶりに帰って来たカエデが自分と仲の良いママ友とすぐに仲良くなって仲間外れにされたと感じていました。

1話目から読む

同級生の夫と内緒で連絡先を交換した理由は妻の行動を探るため

アカネがミズキの誕生日会に招待され、ワタルとシズクの家に行くことになったので、心配した妹サクラに言われた通り、カエデは自分もついて行くことにしました。

シズクが子ども達にジュースを運んだ際、ちょうどアカネの頭上でシズクがジュースを持った手を滑らせたのを見て、思わず「アカネ!!」と過剰なまでに大きな声を出してしまったカエデ。

驚いたワタルの視線を感じ、我に返ったカエデ。着替えを持ってきてくれたシズクに「ありがとう、洗面所借りるね」と平静を装って言ったものの

内心では、シズクがわざとやったのではないかとドキドキしていました。そんな尋常ではない心配の仕方をするカエデを、心配と不思議が混ざったような感じで黙って見つめるワタルでした。

どうしても高校時代に大切な妹も自分の心もシズクに傷つけられたかもしれない不安が残るカエデは、シズクの行動を把握するためにも、念のためにワタルの連絡先を聞いておこうと思いました。ワタルにはシズクへの疑いを伝えず、ただ自分の事を心配してくれる真面目で堅実なワタルに「秘密にして」と言えば、ワタルはカエデとの約束を守ることはカエデには分かっていました。

愛妻家として知られるショウマの妻がカエデの妹サクラだとは知らないワタルは、妻子ある男性とあまりにも親し気にするカエデを単純に心配していて、行動が気になるなら連絡先を交換しようと言うカエデの条件がシズクには秘密だと言うことに違和感を持ったものの、ただ黙って条件を飲み連絡先を交換しました。

高校時代の事件の真相が分からず、もう大人だからと自分に言い聞かせてもシズクさんへの疑惑を完全には拭い去れないままのカエデさんは、ジュースがこぼれただけでも過剰に反応してしまい、わざとじゃないよね?とつい思ってしまいます。娘同士の仲が良いので、関係を断つことはできないカエデさんは、念のためワタルさんの連絡先を聞いておこうと思い、「シズクには秘密」と条件を出しました。これでシズクさんの行動が少しは分かるかもしれません。何も知らないワタルさんは複雑な気持ちですよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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