[7]奨学金で結婚を渋られた私|実家や親を否定されお金を無心すると決めつけられて悔し涙が止まらない

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前回のお話

奨学金を借りて大学進学したまひろさん。上京し、ひとり暮らしをしていますが弟や妹もいるため実家は仕送りが難しい状況のため、まひろさんは学業と並行してアルバイトを掛け持ちし、節約しながら暮らしていました。それでもアルバイト先で知り合い付き合い始めたタモツさんには金銭的に負担をかけないように気を使っていたし、実家暮らしのタモツさんがまひろさんの家にお泊りすることが増えてくると、光熱費や交際費の出費が予算オーバーになってきました。ところが、もっと節約を頑張ろうとするまひろさんの家で、節電や節水など全く気にしないタモツさんは、まひろさんの奨学金や仕送りが無いこと、それに節約したいことを聞いて驚きました。自分も協力するとは言ったものの、まひろさんから言われた節約の方法がタモツさんにとっては母親レベルで細かいと感じドン引きしてしまうのでした。ある日タモツさんのお母さんに招待されてタモツさんの家を訪れたまひろさんは、奨学金は借金だとするタモツさんのお母さんから将来タモツさんと結婚することに否定的なことを言われてショックを受けました。

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付き合うならいいけど結婚するなら反対

タモツのお母さんが家に招待してくれたけれど、挨拶の時から奨学金や一人暮らしの食生活のことを聞かれたので、なんとなく予想はできていたけれどやっぱりお母さんは私のことをお金に困っている子、と感じていたようです。学費を出す責任を果たせない親、そしてタモツと結婚したらお金を無心するかもしれないなどと、思ってもいないような酷いことを言われて私は固まってしまいました。

「あなたのご家庭を否定するつもりはない」と繰り返しながら、タモツと結婚したら頼られると決めつけることばかり。「お金の価値観が違うと、後々まひろさんも苦労すると思うのよ。それは分かるでしょ?」と上から諭すように言われました。

タモツのお母さんは、ただ付き合っているのは構わないけれど、奨学金という「借金」をしている私との結婚は反対だとハッキリ言いました。タモツに借金返済の肩代わりをさせたくないのだとまた繰り返して。

悔しさや悲しさ、そして怒りを抑えて、私はタモツと節約の価値観が全く違うことには同意見だと言いました。そして光熱費が上がっているから節約して苦手も、タモツは窓を解放したままエアコンを17度設定でつけたり、テレビをつけっぱなしでスマホに夢中だったり、伝えても分かってもらえなかったことをお母さんに伝えました。

そう。タモツのお母さんが言うように、私もタモツとは価値観が違うと感じていました。うちはそんなに裕福ではありません。それでも、私の実家は金銭的に余裕がなくたって、奨学金や弟たちの学費をタモツに無心するなんて考えたことすらありませんでした。私は悔しくて情けなくて涙が溢れてきてしまいました。

ちょうどそこへ、お母さんから頼まれて油を買いに行っていたタモツが帰ってきました。もうこれ以上ここにいたくない。私は反射的に「申し訳ありません」と言って立ち上がると、バイトが入ったと言い訳をしてタモツの家を後にしました。状況を読めずに慌てるタモツでしたが、振り返らずに帰る私背中に向かってお母さんは「粗それは残念。また遊びに来てね」と何もなかったように言いました。

まひろさんにタモツさんとの結婚は反対だとハッキリ伝えるためにわざとタモツさんに買い物を頼んでまひろさんと2人きりになったタモツさんのお母さん。奨学金という借金を背負っているまひろさんと結婚すると、タモツさんがその肩代わりをしなければいけないとか、娘の学費も出せないような親なのでお金に困って無心してくるのではないかとやんわりと、でもきっぱり拒否しました。節約の意識が全く無いタモツさんとまひろさんは確かに価値観が違いますよね。奨学金を借りていることを一方的にお金に困って人に頼るのだと決めつけるのはあまりにも失礼です。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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