彼の家に招かれたのは「奨学金」について話をするため。

油を買いに出かけるタモツを笑顔で見送るお母さんでしたが、ドアが閉まった途端、「奨学金を貰いながら大学に通ってるの大変じゃない?」と、ストレートに聞いてきました。やっぱり突っ込んできた・・・。私は内心ドキドキしながら、「夢もありますし、実家には進学を控えた弟と妹がいるので、大変な部分もありますがなんとか大丈夫です!」と明るく答えました。

「そう、まひろさん偉いわね」と褒められたことに照れる私でしたが、「それで、タモツとはこれから先のこと考えてるの?」と聞かれ、固まってしまいました。これから先のこと、つまり「結婚」のことを聞かれるなんて思ってもいなかったからです。

「頑張ってるあなたを否定するつもりはないのよ、でも奨学金って借金でしょ?将来結婚するってなった時に借金のある子と結婚するのは・・・」と、淡々と話すタモツのお母さん。今日家に招かれたのは、この話をするためだったんだ・・・と思いました。

何も言えないまま固まる私に、「学費を出すのは親の役目、それができない家庭だと、将来タモツが負担せざるを得なくなるんじゃないかと心配で」と続けるタモツのお母さん。自分の夢を叶えるために、親に迷惑をかけないように借りた奨学金が、将来タモツの負担になるかもしれないと心配する気持ちは分かりますが、それと私の実家の経済状況とは何の関係もないはずです。

私は恐る恐る「うちがタモツさんにお金を無心するかもってことですか?」と聞くと、タモツのお母さんは「お金がなくなった時にうちを頼られても困るし・・・」と迷惑そうに言いました。彼氏のお母さんにそんな風に思われていたこと、奨学金を借りている人がそんな目で見られていることに、私はショックを受けました。
油を買いに出かけるタモツを笑顔で見送るお母さんでしたが、ドアが閉まった途端、「奨学金を貰いながら大学に通うの大変じゃない?」と、ストレートに聞いてきました。やっぱり突っ込んできたと思いながらも、「大変な部分もありますがなんとか大丈夫です!」と答えるまひろさんでしたが、「タモツとはこれから先のこと考えてるの?」と聞かれ、固まってしまいます。これから先のこと、つまり結婚のことを聞かれるなんて思ってもいなかったからです。「奨学金って借金でしょ?将来結婚する時に借金のある子と結婚するのは・・・」と、間髪入れずに話すタモツさんのお母さん。「学費を出すのは親の役目、それができない家庭だと、将来タモツが負担せざるを得なくなるんじゃないかと心配で」と続けます。まひろさんが借りた奨学金が、将来タモツさんの負担になるかもしれないと心配する気持ちは分かりますが、それとまひろさんの実家の経済状況とは何の関係もないはずです。まひろさんが「うちがタモツさんにお金を無心するかもってことですか?」と聞くと、タモツさんのお母さんは「お金がなくなった時にうちを頼られても困るし」と迷惑そうに言いました。
「奨学金を借りている家庭は、将来お金の無心をするかもしれない」という考え方はあまりに偏りすぎています。自分の子供を心配する気持ちは分かりますが、言っていいことと悪いことがありますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。
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