[17]私の居場所を奪った女|話が違う。お互いを想う2人それぞれに巧みに嘘をついて間に入る女子

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前回のお話

高校時代、男子からも女子からも人気だったカエデは、ひそかにワタルのことが好きでした。いつも一緒に帰るほど仲が良いワタルに、自分の気持ちを言い出せずにいたのです。そんな2人は、実は両想い。ワタルもカエデのことが好きですが、急に一緒に帰らなくなったカエデが、やけにショウマと親しいことが気になっていました。ある日シズクが、カエデに『ワタルに近づくな』という手紙が届いていると内緒で打ち明けられて驚くワタル。すぐにカエデと話すつもりでしたが、カエデが誰にも知られたくないのだとシズクに口止めされました。カエデは本当は手紙のことをワタルに相談しようか悩んでいましたが、言えずにいたのです。シズクはまたワタルのところにやってきて、両想いのワタルとカエデがまた一緒にいられるように、自分とワタルが付き合っていると言う噂を流す提案をしました。躊躇しかけるワタルに「カエデもそう願っている」と言ってワタルを納得させ、それ以来いワタルと一緒にいるようになって、付き合っている感じを出すシズクでした。一方カエデには、自分に「ワタルに近づくな」という手紙が届いたと怯えた様子で打ち明けます。自分にも手紙が届いていたのでギョッとするカエデ。シズクとワタルが付き合うフリをする計画を知っているはずでは?しかしシズクはカエデに「ワタルがそばにいてくれる」と言ってくれたと言うのでした。

1話目から読む

あの子が望んでいるからと嘘をつく

自分に『ワタルに近づくな』という手紙が届いたことをカエデに打ち明けたシズク。カエデは自分に手紙が届いていることを誰にも言っていなかったので驚きました。ワタルに迷惑がかかるかもと思いワタルには相談できなかったカエデは、ワタルには伝えたのかと確認すると、シズクは「ワタルはそばにいてくれると言った」と伝えたのでした。
そのあと、シズクはワタルにも手紙のことを打ち明けました。

最近一緒にいることが多くなったからかな、と言われたワタルは、自分たちも離れるようにした方がいいのではないかと言います。ところがシズクは「カエデに相談した」と前置きして

「カエデが」ワタルのそばにいる方が安心といったとワタルに伝えたのです。思わず無言になってしまったワタル。カエデに手紙が来たことで、自分とカエデは離れているはずなのです。「しばらく一緒にいてくれない?」と深刻そうな顔でワタルにお願いするシズクに、「でも」とワタルが言いかけると

「迷惑だよね・・・でも私、怖くて。しばらく何もなければ大丈夫だと思うから」と泣きそうな顔でお願いするシズクに「そうだな」とワタルは答えました。校庭でシズクと話しているワタルは、その時校舎の窓で誰かがこちらを見ている気配を感じました。

その人影は「・・・カエデ?」ワタルは思いましたが「どうかした?」と尋ねたシズクに「いや、別に」と、カエデのことは伏せておきました。

ワタルにもカエデにも少しずつ嘘をつき始めたシズク。両想いのふたりの協力をしているようで、完全に溝を作っているようです。恋の行方はどうなっていくのか気になりますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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