突拍子もない提案に彼が承諾

カエデに届く手紙の内容が『ワタルに近づくな』だと知って、ワタルは絶句しました。「だからワタルに相談しているのかと思って」と心配そうに言う私に「いや、そんなこと何も。カエデは大丈夫なのか!?」とワタルはかなり動揺しているようでした。

私はカエデの想いをワタルに伝えました。「ワタルに迷惑かけたくないから、距離送って話してた。だから、ワタルのことが嫌いになった訳じゃないよ!カエデ、すごくワタルの心配してた。一緒にいたいのにいられないから辛いって。」カエデがなかなかワタルに言い出せなかった気持ちを代弁したのです。

「そんな・・・俺に直接言ってくれれば・・・!」少し様子が変だったカエデのことを思い出しているのでしょう。ワタルはカエデのことを心配そうにしていたので、「カエデはワタルのことが大切なんだよ。私、カエデの悲しむ姿見たくなくて。だからカエデに言ったの。」さぁ、ここからが私にとっての本題。

「私がワタルと付き合ってるって噂が出れば、またカエデはワタルの近くにいられるんじゃないか・・・って。」突拍子もない提案にワタルは「いや、それは・・・」と躊躇しましたが、私は「カエデとワタルが両想いだって知ってるよ?でも2人がこんな状態なのも辛いから・・・カエデも、ワタルのそばにいられるならって賛成してる」と、カエデと相談して決めたことだと強調しました。

「もちろん、ワタルが嫌なら無理にとは言わないけど、カエデがワタルのそばにいたいって話してたから・・・」あくまでも、カエデのため。両想いの2人のため。そう伝えたつもりだけれど、ワタルはどう思っているのかな。しばらく沈黙したままワタルは考えているようでした。そして「・・・分かった。カエデがそう言うならそうしよう。」と言いました。
シズクさんとワタルさんが付き合っているという噂が広まれば、手紙を送った人物の標的がカエデさんからシズクさんに移るのかもしれません。ただ、このアイディアが良いのかどうかは疑問ですね。ワタルさんに「カエデさんと話して」と伝えたくなってしまいますね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。
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