[12]私の居場所を奪った女|視線の先には1軍女子と別の男子。今なら気になる男子に話しかけるチャンス

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前回のお話

ワタルとシズクは高校時代の同級生。娘ミズキと3人で地元で幸せに暮らしています。そこへ同じ高校だったカエデが卒業以来久しぶりに地元に帰ってきて2人と再会しました。シズクは喜んで「これからよろしくね」と言いながらも事あるごとにワタルの反応を密かにうかがっています。カエデは愛妻家で知られているショウマと親しそうで、同窓会の帰りには一緒にタクシーに乗って帰るほどなので、真面目なワタルが誤解されるような行動を控えるようにカエデに忠告すると、カエデは自分の行動が気になるならシズクに秘密で連絡先を交換しようと持ち掛け、ワタルはカエデのことを心配するあまり律儀にカエデとの約束を守るのでした。高校時代に遡ると、今とはまるで違った人間関係。ワタル、シズク、カエデ、ショウマに何が起こったのか、明らかになっていきます。

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勇気を出して言った「一緒に帰らない?」

仲良さそうに帰って行くショウマとカエデの姿を見送りながら、「ね、ね、最近カエデとショウマ仲良くない!?」「付き合ってるのかな~!」と女子たちがウワサし始めました。チラリとワタルの反応を確認した私。ポーカーフェイスだけど、帰って行く2人のことを目で追っていたワタル。やっぱり気になってるよね。と私は思いました。

教室でワタルがひとりになった時を狙って、私はワタルに「最近、カエデと何かあった?」と話しかけました。「何もないけど・・・」とキョトンとするワタルに「カエデの様子がおかしくて。聞いたの。カエデに。」と言うと、「何を?」と前のめりです。

「カエデ、家に変な手紙が届いたみたい。」と言うと、ワタルの顔色が変わりました。心配そうに私の話の続きを待っているワタルに「詳しくは私も聞いてないんだけど、それが影響してるのかも」と伝えました。

ワタルは少し考えて、「オレ、直接カエデに聞いてみるよ!」と言って、本当に今にも聞きに行きそうな雰囲気だったので、慌てて「やめた方がいいかも・・・!カエデ、誰にも知られたくないみたいだったから」とワタルを制止しました。

「何かわかったら教えるね」と言うと、「・・・わかった」と、とりあえずはワタルはカエデに聞きに行くことを諦めたようでした。「あ・・・もう帰るなら一緒に帰らない?」さりげなく誘ったつもりだけど、本当は勇気を振り絞って言いました。でもワタルに「ごめん、今日は部室寄ってから帰るから」と言われた私は「そっか。じゃ、またね」と笑顔で答えるしかありませんでした。

ショウマさんと2人で帰宅するカエデさんの姿は、噂されるくらいに仲が良さそうです。そんな2人を目で追うワタルさんと、ワタルさんが気になるシズクさん。高校生の切ない恋にキュンとします。でもカエデさんに届いたという変な手紙が気になりますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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