[2]私の居場所を奪った女|夫に報告した懐かしい同級生との再会。笑顔で話す夫婦がお互いに見せない陰り

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前回のお話

高校の同級生だったワタルと結婚し、娘ミズキと3人で地元で幸せに暮らしているシズクは、ある日小学校の授業参観のため教室へ入ると、そこには卒業以来地元を離れていたカエデがいました。地元に戻ってきているというカエデの娘アカネは、偶然にもミズキと同じクラスだったのです。思いがず、久しぶりに再会した2人です。

夫の顔色をそっとうかがう妻

授業参観で思いがけず再会したカエデ。娘のアカネちゃんは偶然にもミズキと同じクラスのお友達でした。お互いのママが高校生の時のお友達だと知って嬉しそうにしているミズキとアカネちゃん。しばらく私たちのそばにいましたが、授業が始まる時間になって仲良く席に着きました。

「ミズキちゃん、転校してきたばかりのアカネのこと気にかけてくれてたの。」とカエデが教えてくれました。ミズキは誰とでも仲良くできる元気で明るい子です。カエデに言われて私は嬉しくなりました。カエデの子がミズキと同じクラスになるなんてすごい偶然です。

「これからもよろしくね!」と、私は笑顔で言いました。

その日の夜、帰宅したワタルにさっそくカエデが帰ってきていることを伝えました。ワタルも驚いたようです。「今度プチ同窓会しようかって話してるの」と言うと、「みんな忙しいだろ?きっと」と、硬派なワタルらしい返事。実は高校の頃から、こういうところ好きだったな。「カエデがいるならみんな集まると思うよ」と私は伝えました。

そして、ワタルの表情を密かにうかがっていました。私と話している時には見せなかったけれど、なんだか少し遠くを見つめるような、切ないような表情になったワタル。私も表情を曇らせました。ワタルに見えないように、そっと。

シズクさんからカエデさんが地元に戻ってきていることを聞いて驚いたワタルさん。プチ同窓会の話を聞いても「忙しいだろ?」と素っ気なくも聞こえる、特に特別な反応は見せなかったワタルさんですが、内心では(カエデ、こっちにいるんだ)と、シズクさんには見せなかった切ない表情を浮かべました。その様子を実は静かに見ていたシズクさんです。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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