[2]義姉が嫌い|妻を気遣う優しい夫を見て「私のことが好きだった」と学生時代に恋愛対象だったとアピール

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前回のお話

義兄家族と一緒に出掛けたBBQ。ユウトさんと幼馴染の義姉ユキさんはルカさんに見せつけるようにユウトさんと馴れ馴れしく接するのでした。「ルカちゃんごめんね、幼馴染だからつい昔の癖で」と言いながら所有物感が止まりません。大人しい性格のルカさんはそっと溜息をつきました。

義弟の行動を「優しいでしょ?」と自分のもののように自慢

義兄家族と一緒に参加していたBBQ。みんなが先に食べている間、肉を焼いていた私の所へ「やっぱり俺も手伝うよ。俺、肉焼くからマユと食べてきて。」とユウトが戻ってきてくれました。本当のことを言うと、ユキさんがいるところにあまり近づきたくなかったから、ここで肉を焼いているのはそれほど苦痛じゃなかったんだけどな。でも交代に来てくれたユウトに「ありがとう。じゃ、食べてくるね」と言ってテーブルへ行きました。ユウトの席、ユキさんの隣なんだよなぁ。

席に着くと、すかさずユキさんが「ユウトって優しいでしょ?」と、また自分のものを自慢するように言ってきました。苦笑いでやり過ごそうとすると、「昔から好きな子にはすっごい尽くすんだよね~」と、そんな情報要らないんですけど・・・。「そうなんですね」とまた笑ってスルーしようとした私の言葉にかぶせて「そうそう思い出した!」とユキさん。

何を言い出すかと思ったら、「ねぇ、アサヒ―。高校生くらいまでユウトって私のこと好きだったよね?放課後なんて、毎日のように私の家来てたし。」と、隣にいる私に聞こえよがしに、自分の夫であるアサヒさんにそんな話題を振ったのです。アサヒさんは肯定も否定もせず「まぁ、そうだったっけ?」と曖昧な返事。

ユキさんは「忘れたの~?」といっそう声を大きくしてスルーしようとしたアサヒさんに畳みかけました。「私がアサヒに告白してフラれた時に慰めてくれたのはユウトだったんだよ?あの時、ユウトが私を優先してくれて優しかったな~。」

なるほど、と私は思いました。さっき「ユウトって優しいでしょ?」って私に言ったのはそういうことね。『好きな子には』すっごい尽くすって、言ってた。

アサヒさんは私に気を遣ってくれているのか、「そんな昔の話、今ここでしたって意味ないだろ?」と言ってくれているところにユウトが戻ってきて「ん?なんの話?」なんて聞くもんだから、またユキさんが「えー?ほら高校生の時~」と話し始めました。

さすがにアサヒさんが「もう止めろってば!」と強めに言ったけれどユキさんは全く気にしていません。「別にいいいじゃんー昔のことなんだし。ルカちゃんも昔のユウトの話聞きたいよね?」と、今度は私に話を振ってきました。ユウトの昔の話は聞きたいけれど、ユキさんのことが好きだったって話、妻の私になぜ言うの?私は言葉に詰まって困ってしまいました。

「聞きたくないです。」と言えず、私は話を逸らして「マユ、飲み物取りに行こうか?」と、娘を誘って席を外すことにしました。

夫の学生時代の話は聞きたいですが、ユキさんの話題のチョイス・・・。自分の事が好きだったなんて話、別に昔の話ではありますが、いい気はしませんよね。ユキさんのルカさんに対するマウントのよう言動は、性格と言うよりはわざとのように感じてしまいますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

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