[15完]見下し夫|「いつまでも自分本位な考えが通用すると思わないでね」勝手な夫へ妻の最後通告

アイコンイメージ
前回のお話

マヤさんは、息子アオイくんのことで夫の自分勝手で強引な態度に苛立ちと心配を募らせていました。絵を描くことが大好きなアオイくんに、自分の思いだけで強引に野球を始めさせた夫。それでも野球チームの体験に参加したアオイくんが野球も楽しい、上達したいと言ったことから、変なスイッチが入った夫は毎晩アオイくんに無茶なトレーニングをさせました。そのため疲れがたまったアオイくんの小学校生活に支障が出始め、担任の先生から連絡を受けたマヤさんは夫に夜の練習は控えるように言ったところ、マヤさんのことを「野球をやったことのない素人」と言って聴く耳を持たず、結局、両親の喧嘩がイヤなアオイくんは、黙って練習へ。このままではダメだとマヤさんが公園へ行くと、怒鳴り散らす夫の姿がありマヤさんとまた激しい言い合いに。すると、やって来た警察官に通報があったと言われ、夫が否定するも、「おそらくうちの子と夫です」と即答するマヤさん。帰宅後、「もうパパとのトレーニングはしなくていい」と言った後、「野球辞めたい?」と聞くと、「野球のチームは続けたい!」とキッパリ!マヤさんは、「あなたがそれを潰さないで」と夫に詰め寄った後、「お前って呼ばないで」「私の遺伝って言うのもやめて」とダメ出しを繰り返すと、打ちのめされた夫の様子に、「ママ、それ以上は・・」とアオイくんが止めたのでした。

1話目から読む

「アオイのためを思ってやってたんだよ?」全部自分都合な夫の言葉

「パパとのトレーニングは嫌だったのか・・」と落ち込む夫に、「パパとママがケンカする方がもっと嫌だった」と話すアオイ。私はというと、ここぞとばかりに「『お前って呼ぶのやめてくれる?イライラするから」「アオイが勉強している時にテレビはつけないで」「思い通りにならないときに『私の遺伝』って言うのもやめてくれる?」と言いたい放題。すると、何も言わず無言で立っていた夫の様子を見て、「ママ、それ以上はパパが・・」とアオイが止めに入りました。

そう言われてハッと我に返った私は、「・・そうだね。あっアオイ、お風呂に入ってから、今日は絵を描いたら?」と言うと、「うん!そうする!」と嬉しそうなアオイ。
すると、「・・でも俺だって」と夫が言い出し、

「アオイのためを思ってやってたんだよ?わかるだろ?」と自分を正当化する勢い。
「・・ねぇ、本当に?本当にアオイのためだった?全部自分都合でしょ?」と私は夫の主張を認めません。

「自分の考えだけを押しつけて、自分の考えだけが正しくて、私やアオイの気持ちなんて何にも考えてなかったじゃない?それもわかってないの?」とまくし立て、

「いつまでもその自分本位な考えが通用すると思わないでね。もう、私もあなたの思い通りになんてしたくないから」とキッパリ言いました。

その後、通報されたことはさすがに堪えた様子の夫は、態度に変化がみられるようになりました。
「今日も宿題ちゃんとしてるのか~。エライエライ」とアオイの頭を撫でる夫の姿をじっと見ていると、テレビのリモコンに気づいた夫。

すかさず、「ちょっと。今、テレビはやめて」背中越しで肩に手を置くと、「・・はい」恐怖からかどっと汗を流しながら夫が返事をしました。私はもう絶対に、自分勝手な見下し夫の言いなりにはなりません。

これまでずっと我慢してきたことを次々とまくし立てるマヤさんを見て、「ママ、それ以上はパパが・・」と止めるアオイくん。これだけ言われてもまだ言い返すご主人に、どれだけ自分勝手なふるまいをしてきたかをあらためて言い、詰め寄るマヤさんは、「いつまでも自分本位な考えが通用すると思わないでね」と釘を刺し、その後、ご主人の態度に変化が見られたものの、習慣なのか、テレビのリモコンを見ると手を伸ばすご主人に、「ちょっと今、テレビはやめて」と肩に手を置いて静かに呟くと、動揺しながら「・・はい」と返事をするご主人、少しは態度をあらためたようですが、まだまだ油断はできませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

この記事をSHAREする