[14]見下し夫|両親の喧嘩回避のために独りよがりの辛いしごきに耐えていた息子の本心を知り愕然とする夫

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前回のお話

マヤさんは、息子アオイくんのことで夫の自分勝手で強引な態度に苛立ちと心配を募らせていました。絵を描くことが大好きなアオイくんに、自分の思いだけで強引に野球を始めさせた夫。それでも野球チームの体験に参加したアオイくんが野球も楽しい、上達したいと言ったことから、変なスイッチが入った夫は毎晩アオイくんに無茶なトレーニングをさせるのでした。そのため疲れがたまったアオイくんは小学校生活に支障が出始めてしまい、担任の先生から連絡を受けたマヤさんは夫に夜の練習は控えるように伝えました。ところがマヤさんのことを「野球をやったことのない素人」と言って聴く耳を持たない夫。両親の喧嘩がイヤなアオイくんは、黙って練習に行くのでした。このままではダメだと思ったマヤさんが公園へ行くと怒鳴り散らす夫の姿があり、辞めさせようとしたマヤさんとまた激しい言い合いをしていると、やって来た警察官に「子どもが男の人に暴力をふるわれているようだ」と通報があったと言われ、「うちじゃないですね」と否定するも、「他に人はいましたか?」とたずねられ、「いえいません。おそらくうちの子と夫です」と即答するマヤさん。帰宅後、「もうパパとのトレーニングはしなくていい」と言い、「アオイはアオイの好きなことをやっていいんだよ。野球辞めたい?」と聞くと、「野球のチームは続けたい!」とキッパリ!マヤさんは、「あなたがそれを潰さないで」と夫に詰め寄りました。

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「私のこと『お前』って呼ぶのやめて。イライラするから」不満爆発

「もうパパとのトレーニングはしなくてもいいからね」公園から帰った後、「もうパパとのトレーニングしなくてもいい」とキッパリ伝え、「コーチに聞いて、ママ勉強するね」とニッコリ。野球はやめたくない、というアオイくんの気持ちを汲んで、「アオイはアオイの好きな事をやっていいんだよ。野球辞めたい?」そう聞くと、「野球のチームは楽しいから続けたい!」そうハッキリ言うアオイを見て、「これ以上、アオイに無理強いさせるなら考えがあります。と伝えたのでした。

すると、「パパとのトレーニングは嫌だったのか・・」落ち込んだ様子の夫に、「・・イヤだったけど、パパとママがケンカする方がもっとイヤだったから・・」恐る恐るそう話すアオイの言葉に、ガックリとうなだれる夫。

「あ、それから私の事、『お前』ってよぶの やめてくれる?イライラするから」と夫に言うと、言葉を失う夫。

「あと・・勝手に予定を言れたいなら入れてもいいけど、私たちも勝手に過ごさせてもらうし。それから、アオイが勉強している時にはテレビをつけないで。本当に邪魔だから」と立て続けに話す私に、何も言えず、黙っている夫。

「あと、あなたの思い通りにならないときに、私の遺伝って言うのもやめてくれる?正直、あなたの遺伝じゃなくてよかったと思う事の方が多いから」とれこまで散々言われてきた「遺伝」についても言い返しました。

そして、「もう、これ以上自分勝手な行動はやめてねアオイにも悪影響だから。あと・・」と言いたいことが多すぎて止まりません!すると、「・・ママ、それ以上はパパが・・」とアオイがうなだれる夫をかばいました。

「パパとのトレーニングは嫌だったのか・・」と落ち込むご主人に、「パパとママがケンカする方がもっと嫌だった」と話すアオイくん。マヤさんは、ここぞとばかりに「『お前って呼ぶのやめてくれる?イライラするから」「アオイが勉強している時にテレビはつけないで」「思い通りにならないときに『私の遺伝』って言うのもやめてくれる?」と言うと、何も答えず、無言で立っていたご主人も、これに懲りて、アオイくんのために何ができるかを考えてもらいたいですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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