[13]見下し夫|「野球が好きなのをあなたが潰さないで」息子に無理をさせまいと夫に物申す

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前回のお話

マヤさんは、息子アオイくんのことで夫の自分勝手で強引な態度に苛立ちと心配を募らせていました。絵を描くことが大好きなアオイくんに、自分の思いだけで強引に野球を始めさせた夫。それでも野球チームの体験に参加したアオイくんが野球も楽しい、上達したいと言ったことから、変なスイッチが入った夫は毎晩アオイくんに無茶なトレーニングをさせるのでした。そのため疲れがたまったアオイくんは小学校生活に支障が出始めてしまい、担任の先生から連絡を受けたマヤさんは夫に夜の練習は控えるように伝えました。ところがマヤさんのことを「野球をやったことのない素人」と言って聴く耳を持たない夫。両親の喧嘩がイヤなアオイくんは、黙って練習に行くのでした。このままではダメだと思ったマヤさんが公園へ行くと怒鳴り散らす夫の姿があり、辞めさせようとしたマヤさんとまた激しい言い合いをしていると、やって来た警察官に「子どもが男の人に暴力をふるわれているようだ」と通報があったと言われ、「うちじゃないですね」と否定するも、「他に人はいましたか?」とたずねられました。

1話目から読む

「コーチに聞いて勉強するね」夫のトレーニングは必要ないと自ら立ち上がる

大声を出し、スパルタでアオイのトレーニングをする夫を止めようとするも、ヒートアップするばかり。派手な夫婦喧嘩をしていた所にやって来た警察官に、「『子どもが男の人に暴力を振るわれているようだ』と通報がありまして」と言われ、「それはうちじゃないですね。ここでトレーニングしてただけなんで」と夫が答えると、「この公園に他に人はいましたか?」とたずねられ、

すかさず「いえ・・いません。おそらくうちの子と夫のことだと思います。暴力は見間違いだと思いますが・・」と私が言うと、「おっ・・おい!!」と声を荒げる夫。夫に構わず、「今日はもう帰りますので・・お騒がせしてしまって申し訳ありません」と警察官に謝ると、チラッと夫の方を見てから、「今後は気をつけてくださいね」そう言って去って行きました。

そして夫をチラッと見てから、「アオイ帰ろっか。ビックリさせちゃってごめんね」と言うと、「・・うん」そう言って私の手をギュッと握りました。

そして帰宅してからのこと。
「アオイ、もうパパとのトレーニングはしなくてもいいからね」アオイにそう言うと、「は?」と夫。アオイも「え・・」と驚いていました。
「今は野球のチームに入っているでしょ?家でどんなことしたらいいかママ、コーチに聞いて勉強するね」私がそう言うと、

「でも・・パパが・・」困ったように夫の方をチラッと見るアオイに、「パパのことは気にしない。アオイはアオイの好きなことをやっていいんだよ。アオイ、野球はやめたい?」とたずねると、

「ううん。野球のチームは楽しいから続けたい!」と即答するアオイ。「聞いた?アオイは野球が好きなの。あなたがそれを潰さないで。これ以上、アオイに無理強いさせるなら私にも考えがあります」と静かに伝えると、「・・・」夫は何も言えなくなってしまいました。

通報があったのは「うちじゃないですね」と否定したご主人を差し置いて、「おそらくうちの子と夫だと思います」と答えたマヤさんは、「もうパパとのトレーニングはしなくてもいいからね」とキッパリ伝え、「コーチに聞いて、ママ勉強するね」とニッコリ。野球はやめたくない、というアオイくんにとって、何が最善かを考えるマヤさんの力強い言葉は、ご主人に何も言わせないパワーがありますよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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