「どうしても連れてきてあげたくて」悪気がない義母。

日帰りでの義実家訪問のはずが、前日になって義母が予定変更。待ち合わせのみ告げられただけで目的も行き先も知らされずに何時間もかけてたどり着いたのは山奥のホテル。しかも、義母によって1泊の予約がされていました。当然、私たちは何の準備もしていません。
動揺する私を構うはずもなく、義母だけがサプライズ成功とばかりに嬉しそうです。夫は既に諦めたのか、両親と楽しそうです。
「ごめんなさいねぇ~」と全く悪びれる様子のない義母と案内された部屋に入ると、とても綺麗な和室でした。

「以前来た時、とっても素敵だったからどうしても連れてきてあげたくて!あかりちゃんを寝かせられて安心かと思って畳のお部屋を予約したのよ~」と目を輝かせながら言いました。
泊りだと事前に言われていたら断っていたけれど、それでもせめて事前に教えて欲しかったです。

夫のヨシオはため息をつきながら「気持ちはありがたいけど・・・宿泊するんだったら最初から言ってほしかったよ。泊まりならそういう準備が必要なんだぞ。」と言い、私は後ろで無言で頷きました。

義父は「まぁまぁ、そう言わないでやってくれよ。母さんはいつも突拍子はないけど悪気はないんだ。ミサさん突然で悪かったね・・・」と義母の肩を持ちつつ謝ってくれました。悪気はないからってこれはないでしょ、と内心思いながら、私はなるべく笑顔で「いえ、あかりのためにありがとうございます。素敵なホテルですね。」と返事をしました。

私は、義母に悪気はなく良かれと思って予約してくれたんだととにかく自分に言い聞かせることにしました。ここまできたなら自分も楽しもうと気持ちを切り替えようとしましたが、やっぱり同室が気になる私なのでした。
みんなを喜ばせたいというお義母さんの気持ちは分かりますが、予告なしの同室宿泊は、ミサさんからしたらなかなかの衝撃ですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi
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