一件落着!楽しい子どもの日

義父母からの鯉のぼりの提案を断り続け、こどもの日当日になりました。お義父さんとお義母さんも我が家で一緒にお祝いすることになっていました。
到着するなり「ところでいよさん、結局兜はどうしたの?」と心配そうに言うお義母さん。そして「鯉のぼりも・・結局『買わない』しか言わないで、間に合わなかったじゃないか」と少しご不満な様子のお義父さん。

でも、ひなが「みて!じいじ、ばあば!」と言って義父母に披露したのは、園で一生懸命作った、いののための兜と鯉のぼりでした。「まぁ・・!」「上手だなぁ、ひなちゃんが作ったのかなぁ?」かわいい孫の力作に、義父母も感心したようです。

「ひなね、いのくんにいっしょうけんめいつくったの。このいろ、ひながぬったの!きれいでしょーいのくんのすきないろなんだよー」と、ひなは説明しながら大好きな弟をギュッとしました。いのも嬉しそうです。

「お義父さん、お義母さんすみません、これ以上に飾りたいと思う物がなくって・・」と私も義父母に伝えました。

「何言ってるんだ、あるわけないじゃないか!」「そうよ、最高の五月飾りだわ!」と、2人とも優しい笑顔で言って、私たちの五月飾りをとても喜んでくれました。

義母が「ごめんなさいね。実は少し前に友達が、孫に買った兜を自慢してきて・・それで私も立派な兜を買うんだ!ってちょっと躍起になってたみたい・・」と打ち明けると、義父も「俺はなぁ、会社の同僚がなぁ・・すまん」と謝ってくれました。「孫に買ってあげた」マウントが、おじいちゃんおばあちゃんの中であるのかもね、と想像するとなんだか微笑ましく思えました。
我が家の子どもの日は、子ども達の為に立派なものを買いたいと考えてくれた義父母に感謝しつつ、ひなの作った可愛らしい飾りを眺めながら、楽しくお祝いすることができたのでした。

大きくて立派な五月飾りは素敵ですが、ひなちゃんの気持ちがいっぱい詰まった手作りの兜と鯉のぼりに勝るものはありませんね。大人同士の揉め事はひなちゃんの弟を想う愛情が笑顔に変えてくれましたね。
ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本・編集・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。
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