子どもの「やる気」ってどうやったらでる?そんな悩みに、薬剤師であり、食養アドバイザーとして多くのアドバイスの経験を持つ、株式会社Reblood 箕浦雅子さんにお話をお伺いしました。
子どもにやる気を起こさせるのってどうしたらいいのか…。自分がどういうときにやる気が起きているのか考えてみると、「楽しい!」「ワクワクする!」こんな感情の時に起こっています。
子どもも全く同じです。どうすれば「楽しい」という感情が起こるのか。それを一緒に考えてみましょう。
【共感の心がやる気を生む】
人には承認欲求があります。もちろん子どももです。まずは、子どもの話をしっかりと聞きましょう。そこで共感してどんなことに興味があるのか探りましょう。
たとえば、学校での話、今日習ったことしたこと、ゲームの話、TVの話‥なんでもいいのですが、「すごいね、それで、…へぇ…と興味をもって聞くことです。話している子どもは目がキラキラしてきます。もし失敗した話でも、「そっか、その時どんな気持ちだった?」「その気持ちわかるよ」といった言葉で子どもの気持ちに寄り添いましょう。
【尊敬とほめ言葉が励みになる】
人は自分の努力や成果が認められると、嬉しくなるものです。それを続けたいという励みを感じます。小さな成功でも「それはすごいね」「そんなことが出来るの、すごい!」「もっと教えて!」「お母さん知らなかった。教えてくれてありがとう」などとほめることで、子どもは自信がつきます。ただし、むやみにほめるのではなく、実際に子どもが成したことに対する言葉を使うことがポイントです。
【一緒に取り組む】
子どもだけにさせるのではなく、親が子どもと一緒に何かに取り組むことは、子どもにとって大きな励みになります。
たとえば、算数であれば「一緒に計算しよう」、百人一首の暗記なら家族で坊主めくりクイズでもいいと思うのです。ちょっとユーモアを添えてゲーム感覚になると楽しくなるでしょう。一緒に取り組み楽しい事にしていくのです。
【何でもチャレンジして好きなことを見つける】
自分に合ったものを見つけるために「何でもチャレンジする」ことが重要です。
試してみないことには、絶対に気づけない好きさや才能が隠れているからです。子どもが好きなことを見つけワクワク・ドキドキが起これば、やる気スイッチは全開で進んでいきます。そのために「小さな挑戦」「なんでもチャレンジ」をしてみましょう。
好きなことを見つけるための重要性
1.経験が広がる
自分が好きなことや得意なことを知るには、まず多くの選択肢を体験する必要があります。実際にやってみないと分からないことも多いため、幅広く挑戦することで新しい発見ができます。未体験ゾーンにこそヒントがたくさんあります。
2.意外な興味に気づく
初めは興味がないと思っていても、やってみると意外と楽しかったり、得意だと気づいたりすることがあります。未知の分野に挑戦することで、隠れていた才能や好きなことが見つかるかもしれません。
ジャンルは幅広く、自然、芸術、スポーツ、学問、なんでもちょっとずつ覗いてみるといいでしょう。
3.自己肯定感が育つ
新しいことを試し、少しでも成果を感じられると、自分への自信がつきます。この自信が次のチャレンジへのモチベーションになります。一つの成功体験ができればほかのことにもリンクしてきます。
まとめ
子どものやる気を出させたいといいつつ、親のやってほしいことを強要させようとしてしまっていませんか。子どもが好きなことに対する制限をかけていないか、今一度自分を振り返ってみましょう。
繰り返しになりますが、楽しい事、ワクワクすることであれば自然にやる気スイッチは入るものです。好きなことを極めようとすれば、しなければならないことも見えてくる、そんな道筋を一緒に考えて伴奏していくのが親の役割ではないかと思います。
子どもたちが「今していること」が、どこに繋がっていくのかは未知数ですし、やりたいことが見つからないのは自然なことです。
子どもは「何でもチャレンジ」できるチャンスに溢れています。さまざまな経験を通じて自分の興味や得意なことを発見できます。小さな挑戦を積み重ねる中で、「これが好き!」と思える瞬間を一緒に探していきましょう。