前回の話
実母が嫁いびりをしていると知ったカオリさん。婚約者の隆明さんと結婚の挨拶で実家を訪れると、にこやかに迎えてくれた両親。無事に挨拶を終え、みんなで食事をとることになりました。食事の準備をしてくれたみずほさんにカオリさんがお礼を言うと、それを聞いていたお母さんは「お礼なんていいのよ。家族なんだから当たり前!みずほちゃん、それより早くお茶出して」と平然と言いました。
実母が嫁いびり義母になっていた[28]昔を思い出してほしい
「ちょっとお母さん!先輩をコキ使わないで。お茶は私がやるよ!!」カオリさんがお母さんに物申すと「・・・そ、そう」と気まずそうなお母さん。
「・・・・」無言でツンとするお母さんを見て複雑な気持ちになるカオリさん。ふとテーブルを見るとカップケーキが目に入りました。「あっ。先輩、カップケーキも作ってくれたんだ!」
「先輩のカップケーキ大好き!」カオリさんが言うと「むかし一気に5個食べたことあったよね・・・」「だって美味しいんだもーん」と昔話に花が咲きます。
「特にチーズのやつ!高校生の時一緒にうちで作ったよね」そう言いながらカオリさんが「ねっ?・・・お母さん覚えてる?」とお母さんに話を振りました。
すると「え?」と驚くお母さん。一緒にお菓子作りをしたことなど全く覚えていないようです。
お母さんの反応を見たカオリさんは「先輩がレシピ教えてくれて3人で一緒に作ったじゃん!お母さんあの時『料理上手な先輩ね』って褒めてたんだよ・・・?」と心の中で呟きました。
「お願い・・・思い出して・・・!」カオリさんは強く願いました。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi