前回の話
これはまるさんが小学2年生だった数十年前のお話です。間違いを指摘されたことが気に入らなかったのか突然まるさんにきつく当たるようになった先生は、左利きのまるさんを責め、左利きを右利きに直さなかった親のことまで「非常識」と非難しまるさんは傷つきました。帰宅後、お母さんに「なんで右利きに直さなかったの?」と聞くと「色々やったけど全然ムリだった!」とお母さんは遠い目をして言ったのでした。
私をいじめたのはまさかの担任でした。[6]
まるさんの左利きを右利きに矯正しようと試みたというお母さんの話を聞いて驚いたまるさん。
「そうやったんや。知らんかった・・・」と言うと、お母さんは「ばあちゃんも直せ直せうるさいし色々やったんやけどな!無理なモンは無理や」とあっさり。
「習字やってみるか?て言ったのも右手も使えたらいいなと思ったからやで」と、まるさんを想って習字を習わせてくれたことを話してくれました。おかげでまるさんは毛筆は右手で書けるようになりました。
「なんで?なんかあった?」まるさんが突然利き手のことを聞いてきたことを不思議に思ったお母さんは学校で何かあったのではと思いました。
まるさんは学校で先生に言われたことを思い返し、「言ったら・・・お母さんを傷つけてしまう・・・」そう思いました。
お母さんを傷つけたくなかったまるさんは、「だって友達もみんな右利きやしさ。まみちゃんも左利きから右利きに直されたーって言ってたから気になって・・・」と必要以上に明るくペラペラと話しました。
「まーなぁ。お母さんも知り合いに『子どもさん左利き?なんで右に直してあげんの?』ってよく言われたわ」というお母さんの言葉に「!!」ハッとなるまるさん。
お母さんの話を聞いて、まるさんは「やっぱり左利きってよくないんや・・・。矯正してもらっても直らなかった私が悪いんや・・・」と思ってしまいました。
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集]ママ広場編集部
優しいまるさんはお母さんに悲しい思いをさせたくなかったのですね。