前回の話
婚約の報告をしに実家に戻ったカオリさんは、義姉みずほさんのげっそりとやつれた様子にビックリ!お母さんに怒鳴られている所を目撃し、お母さんを問い詰めると、「体力もないし、ほんとがっかり」とみずほさんへの敵意を感じ、みずほさんを助けようとしましたが、「娘を取られて追い出されるかもしれないからもう放っておいて」と言われ絶句。どうして良いのかわからず急いで実家を後にしたカオリさんがいとこのよっちゃんに相談すると、「あー・・知ったんだね。みずほと話した?」と何もかも知っているかのように言いました。
実母が嫁いびり義母になっていた[16]学生の頃に両親を亡くしている嫁
実家がおかしいと地元に住んでいるいとこのよっちゃんに相談したカオリさん、「みずほと話した?」と聞かれ、「うん・・話したけど先輩抜け殻みたいになってて・・」そう答えると「そっか・・私も何度か話したけど全然ダメ。あの子全く弱音吐かないもん。・・ねぇカオリ」とよっちゃんが言いました。
「みずほの御両親が事故で亡くなった時のこと覚えてる?」よっちゃんにたずねられ「・・うん」と答えたカオリさん。
「もちろん忘れるはずがない・・本当にショッキングな出来事だった・・」と当時を振り返りました。みずほさんが高校3年生の時、ご両親が車の衝突事故で亡くなりました。みずほさんは、卒業後進学を希望していましたが急遽就職することに。高校卒業までは親戚の家で住むことになり、卒業後は一人暮らしを始めたのでした。
「先輩が高3の時だよね・・あの時は、先輩にかける言葉が見つからなくて・・」当時を思い出しながら話すカオリさん。
「うん、私もそうだった・・」よっちゃんはそう言った後で、「・・みずほ、一人っ子じゃん?」と言いました。
「実家はもう処分しているし、帰る場所がないんだよね・・。そのせいか、あの家から追い出されないように耐えてるみたい・・」と話すよっちゃん。
「そんな・・どうしたら・・」どうしたら良いか考え込むカオリさんに、「憲一も悪いんだけど、おばちゃんがねぇ・・。おばちゃんの気持ちわからんでもないけどさ・・」とよっちゃんが言いました。
「えっどうして?お母さん何かあったの?」よっちゃんの言葉に驚くカオリさん、「いや・・うちのお母さんから聞いた話なんだけどさ・・」
こうして、カオリさんが知らない実家の過去について知ることになったのでした。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi