前回の話
家でかくれんぼをすることになったまるさんとお友達のさなかちゃん、まるさんを鬼にして数を数えている間に入室を禁止されているクローゼットにこっそり入ったさなかちゃんは、かかっていた洋服を持ち出してランドセルの中に隠しました。その後何も知らずにまるさんはかくれんぼを続けました。その翌日のこと、「日曜日家族で横浜行くの!たのしみー!」お友達が話しているのを聞いて「私はみかん狩り行くよー!」と答えたまるさん、すると「へぇー。何時に家出てみかん狩り行くの?朝?お昼?何時?」さなかちゃんがみかん狩りに行くまるさんの出発時間に執着して何度も聞いてきました。そして日曜日。みかん狩りに出発する時間になりました。
母が私の友達に冷たい[21]
日曜日。みかん狩りの当日、「いとこのBちゃん迎えに行って、そば食べて行こな!」お母さんとそう話していたまるさん、すると「まるちゃんっ」と呼ぶ声が聞こえました。
「・・・え?」まるさんが振り返るとそこにはさなかちゃんの姿が。
にっこり笑いながら手を振ってさなかちゃんが立っていました。
そして「まるちゃん!遊びに来たよ。あれ?どっか行くの?」と何も知らないかのようにまるさんにたずねるさなかちゃん、「どっか行くの?って・・」とさなかちゃんの言葉に動揺するまるさん。
「日曜日はみかん狩りだって伝えたのに・・」まるさんがそう思いながらも「だから今日はみかん狩り・・」と言い掛けると「わーい!!私も行く!」と両手をあげて大喜びするさなかちゃん。
そして「まるちゃんと遊ぶって言って出て来たから帰れないもん。一緒に行くー」そう言って車に乗り込もうとしました。それを見てまるさんは大慌て。
すると「さなかちゃん!」そう言って、さなかちゃんが開けようとする車のドアをしっかり押さえた状態でお母さんが言いました。
「一緒には行かないよ。帰りなさい」大真面目な顔でお母さんはさなかちゃんにそう言いました。
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
8歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集コメント]ママ広場編集部
みかん狩りの出発時間を何度も何度も聞いていたのは、偶然を装うように登場して一緒に行こうとしていたのですね。