子どもが爪を噛むクセがあるけど、どうしたらいい?やめさせる方法ってある?
そんな疑問に、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生からお話を伺いました。
爪を噛むクセがあると、歯にも影響がある?
爪を噛むクセがあると、歯や歯茎に強い力がかかってしまうため、前歯の歯の根が短くなってしまったり、歯並びや噛み合わせが悪くなったりと、影響が出てしまいます。
爪を噛むクセは、4~5歳までにしなくなることが多いですが、中には10歳を超えても続いてしまうお子さんがいます。
爪噛みの原因はストレスだったり、癖が付いてしまったりとさまざまな例が考えられるため、過度に心配しすぎず、お子さんの様子をていねいに見守ってみてください。
日常生活の中から取り組めること
爪を噛んでしまうお子さんには、まず爪を噛むのは良くないことと伝えましょう。
その上で、爪を短くしたり、手袋やマウスガードを付けたりして、徐々に爪を噛む時間を減らしていけるよう工夫してみてください。
また、爪を噛む本数を減らしていき、1本の指で我慢できるようにしても良いでしょう。
睡眠中に無意識に爪を噛んでしまうお子さんもいますので、指に絆創膏を貼ると気づきが促され予防につながります。
爪を噛むクセを改善するには?
爪を噛むクセがなくならないと、歯並びが悪化してしまうため、改善が必要になります。
落ち着きたいために爪を噛んでいる場合があるため、肌触りの良いタオルを持たせたり、ストレスボールを持たせたりして、爪を噛む以外の習慣をつくってみると効果的です。
早めに改善が必要な場合には、爪噛みや指しゃぶりをやめるための苦い味がするマニキュアなどがありますので、それを試してみてもいいです。
また、ガムや飴を口に入れてもいいですが、甘いものを食べすぎてしまうと今度は虫歯の原因になりますので、適度な量にしましょう。
なかなか爪を噛むクセが治らない場合には、歯科医院や小児科を受診してみよう
お子さんの爪を噛むクセは、心配になりますよね。
歯並びだけでなく、衛生的にも、成長過程の骨格にも、影響を及ぼす可能性があるため、原因を見つけ改善していけると良いでしょう。
しかし、改善策を色々と試してみても、お子さんの爪を噛むクセが治らない場合には一度、歯科医院や小児科での相談をおすすめします。ちなみに爪を噛むことについての専門は小児科となります。
ストレスや不安が爪を噛むクセの原因だとすると、専門家の手助けが必要になります。
ご家庭で悩みを抱え込まずに、保護者と医療機関が連携して、共にお子さんの爪を噛むクセを治していけるといいですね。
[執筆者]
横引良評先生
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員
1988年生まれ、広島県出身。
2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘地区にヨコデンタルクリニックを開院。
保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。
趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。
ヨコデンタルクリニック
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