前回のお話
おばあちゃんとなったてる子さんが孫育児で心掛けていることは、祖母という立場をわきまえ、サポートはするが出しゃばらないということ。でないと、孫の母親である娘に怒られてしまうから・・・。しかし、頭ではわかっていても、どうしても衝動に駆られてしまうことがあって・・・。
孫育児するおばあちゃんの気持ち[4]
今回は、てる子さんが我慢していることのお話です。
てる子さんの長男さん太郎さんは、甥っ子のチビ太くんを溺愛しています。
「にゃんだよ~可愛いな~」
などと言いながらチビ太くんと戯れデレデレのさん太郎さん。
そんなさん太郎さんがチビ太くんに会いに来たときに必ず言うという言葉。
それは・・・
「姉ちゃん、チビ太にキスしてもいいか?」
という言葉。
姉でチビ太くんの母であるふた江さんにキリッとした表情でそう聞くさん太郎さん。
ふた江さんの答えは・・・
「ダメッ」
ふた江さんに真顔でピシャリと断られるさん太郎さん。
「チビ太ぁ~ダメだってさぁ」
がっかりしているさん太郎さんの背後には・・・てる子さんの姿が。
実は、祖母てる子さんもさん太郎さんと同じ気持ちなのでした。
(わかるよ、長男・・あのほっぺにはチュウしたくなるよね・・)
可愛いチビ太くんのほっぺは、どうしたってチュウしたくなるほっぺだと思っているてる子さん。
しかし、この日はふた江さんに断られても粘るさん太郎さん。
「いいじゃん~。ちょっとだけ、ねっ」
と食い下がります。
(おっ!?長男ガッツあるなっ!喰らいついていくじゃん!)
そう思いながらソソソ・・と二人に近づきやり取りを見守るてる子さん。
「ほんの挨拶のチュウだよ~」
と粘るさん太郎さんを見て
(猛烈プッシュプッシュ!イケイケ~!)
と心の中で応援します。
「姉ちゃん~頼むよぉ」
とさん太郎さん。
(いいかい?)
とふた江さんの許しを期待するてる子さん。
ふた江さんは・・・
「何であろうとダメ」
とキッパリ。
「「ですよねぇ~」」
さん太郎さんもてる子さんも撃沈・・・。
ふた江さんの意思は固く、2人の夢は儚くも散ったのでした・・・。
[完]
てる子
4人の子持ち、ズボラ主婦 てる子です。
子供達は大きくなりましたが、体験談を含め、今なら思う子育ての話等をブログで綴っています。
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あぁ・・・てる子さんの気持ちもふた江さんの気持ちもどちらもとってもわかります!!赤ちゃんのぷにぷにふわふわしたほっぺ・・・チュウしたくなりますよねぇ~!チビ太くんがもう少し大きくなったらふた江さんからお許しが出る・・・かも!?
[ママ広場編集部]