前回のお話
ホウサクくんとナエコさん兄妹の家の者だと名乗る人物から「何か盗られたとか騒いでる子どもの家のモンと話したいんやぁ住所教えてくれやぁ」と電話で言われた学童代表の畑山さんは、個人情報なので教えられないときっぱり断ったそう。この電話があり、畑山さんはメモ帳の件を大事にせず赤井さんとホウサクくんの家族との接触を避けるよう実田先生に指示したのだと話してくれた米田先生。それを聞いた赤井さんは、釈然としなかった学童側の対応の意図を理解すると同時に「ホウサクくんのお家の方ってちょっとヤバすぎない!?」と驚きます。
ムスメが学童でトラブルに巻き込まれたお話61
赤井ふみさんが娘ちゃんのメモ帳の件で初めて学童に話し合いに行った翌日の出来事を話してくれた米田先生。
「長くなりました。このような電話をかけられる大人がホウサクくんのご家庭にいらっしゃるんです。
預かっている子どものご家庭のことを言うのは失礼なのですけれど・・・」
と、俯きながら話す米田先生。
「電話口であのような会話ができて、相手に信じられない要求をする・・・。
このような大人と暮らし日常的に目にしている・・・攻撃的になり、身を守ることに必死になる必要にかられているのではと推測しています。」
米田先生は、ホウサクくんとナエコさんがなぜあんなに保身に長けて賢いのかをそう推測しました。
「私の推し量っただけの話ですが、ご家庭の環境がそうせざるを得ない状況になっているかと・・・」
「私にはいつもお世話になってる学童にそのような口調で無理な要求なんて信じられないです。
それに気になったんですが・・・」
ホウサクくんの家族の言動に理解に苦しむ赤井ふみさんは、米田先生の話しを聞いて気になる事がありました。
「いまおっしゃった話、まだ私が学童でメモ帳の件を事実確認している段階でしたよね。
その段階でもうホウサクくんのご家庭ではもう騒ぎを把握していたんですね・・・」
学童での話し合いの翌日すぐにホウサクくんの家の人からそのような電話があったことに驚く赤井ふみさん。
すると、米田先生は
「それはおそらくホウサクくんがおうちの方に根回しを図ったのでしょうかね。実田も子ども達に公表しちゃいましたしね」
と推察。
「でしょうけど、なぜ保護者(私)を巻き込んで話が大きくなっているのを知っているのかなって・・・」
メモ帳の件が大きくなっていることをなぜホウサクくんが知っていたのかを不思議に思う赤井ふみさん。
「あぁ・・・それは彼が偵察に行っていたからですよ」
米田先生が驚きの言葉を口にして・・・。
[62]につづきます。
赤井ふみ
のんびり屋の私と元気いっぱいのムスメ、時々オトンで送る生活で起こったことやわたしの体験談を絵にしています。
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たしかに、赤井ふみさんが娘ちゃんのメモ帳の件で学童に話しをしに行っていることは子ども達は知らなかったはず・・・なぜホウサクくんは知っていたのでしょうか?米田先生の言う「偵察」とは・・・。
[ママ広場編集部]