ユウタくんママとはギクシャクしてしまい、挨拶程度の付き合いだけで、もうプライベートで一緒に遊ぶことはなくなったいくこさん。そんなある日、パパの運転する車が急ブレーキをかけたときに骨折したと聞きました。命に別状はないとのことでホッとしましたが、シートベルトをしていたらと思ってしまうのでした。ユウタくんはこの事故以来、しっかりとシートベルトをするようになったそうです。
ママ友付き合いやめました[10完]あの時のママ友の気持ちがわかった
ある日ユウタくんママは、自分の運転する車に友達のタクマくん親子を乗せることになりました。
「今日は車出してくれてありがとね~。」
「全然構わないよー!ユウタもタクマくんと遊びたがってたし」
「じゃあ出発するよ~いいかな~」
子ども達は後部座席に、タクマくんママは助手席に乗っていよいよ出発です。
その時。
「これえやだ!!はずす!!」と、シートベルトをガチャガチャやり始めたのは・・・タクマくんでした。
すると、すぐにタクマくんママは
「苦しいよね~。まいっか、気をつけなさいよ~」
と言ったので、思わず「えぇ・・・」と声が出てしまったユウタくんママ。
「・・・?ダメなの?」
タクマくんママは、なぜそんな声を出すの?と言いたげな様子です。
ダメなの?って・・・ダメでしょ!?
ユウタくんママは心で思いました。
その時、思い出したのです。いつか公園へ行った時のことを。
「いや・・・違う私だ・・・私もこんなだった・・・
あの時のカイトくんママってこんな気持ちだったんだ・・・」
「いや・・・その・・・」
車に乗せてもらった時の自分の言動に困った顔をしていたカイトくんママ。
そしてシートベルトをしないと乗せられないとハッキリ断った空くんママ。
自分のせいで疎遠になってしまったママ友たちの顔が思い出されました。
今なら心から理解できます。子どもが泣いているからといってシートベルトをしないことがどれほど危険だったか。
シートベルトやチャイルドシートはかわいそうなんかじゃない。命を守る大切な物だ・・・!
それからユウタくんママは、決心したようにグッと唇を噛みしめ、タクマくんママに言いました。
「危ないから
シートベルトしないと乗せられないよ。」
そう。あの日の自分にもう一度言うように。
完
次回のママ広場オリジナルマンガは「小学生息子がイジメっ子!?」です。お楽しみに!
【1】いじめの命令!?小学校担任からの連絡。小学生息子がイジメっ子!?
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。