入院生活四日目。産後すぐの内診があり、抵抗も虚しく院長に力技で痔を押し込まれたしおさん。「こんなのあんまりだ」と思いつつも、院長の言った通り痛みが楽になり普通に立てるようになっていました。その夜、赤ちゃんに黄疸が見つかり一緒に退院できない可能性が出たり、痔を押し込まれたりと散々な一日だったことをお見舞いにきたご主人に話したしおさんでした。
出産よりも産後が辛い。[38]~入院編~
入院生活四日目の22時頃。
2階の待合室では明かりが灯り何やら賑わっていました。
それは、この1週間出産から入院生活の苦楽を共にした女たちと院長がみんなで集まる最初で最後の機会、
通称「お茶会」が開催されていたからである。
「お菓子とかお茶飲んでわいわいやってるんだけど、しおさんもぜひ参加しない?」
「・・・・・・?なんそれ・・・」
授乳を終え部屋に戻ろうとしていたところで声をかけられたしおさんは、言われるがまま参加することに。
「やあやあしおさん、来てくれたんだね!遠慮しないで好きなの食べなさい!」
そう言って院長が差し出した箱にはたくさんのチョコ。
「わぁ・・・チョコいっぱいあるじゃん」
お気に入りのチョコもあり嬉しくなるしおさん。
「なんか・・・産院の職員さん以外と会話できるの久しぶりだな。
ずーっと自分のことで精いっぱいだったしなぁ・・・」
そう思いながら、わいわい楽しそうなお茶会の輪に入ったしおさんですが・・・
雰囲気を楽しむだけで言葉は発していません。
お茶会を楽しいとは思うものの、なぜか心から楽しめないしおさん。
「素直に楽しめない自分がいるのは何故だろう。
私の赤ちゃんだけ治療でここにいないから・・・?」
他のママさんたちは赤ちゃんを連れて参加していましたが、しおさんの赤ちゃんは治療中でいませんでした。
しかし、しおさんがお茶会を心から楽しめない理由は別のところにあったのです。
それは・・・さっきからおしりに奴の存在を感じていたから・・・(汗)
[39]に続きます。
しお
令和4年10月長女出産。
0歳児はじめての育児にゆるーく奮闘中です。
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わぁ~他のママさんたちとのお茶会、とっても楽しそう!でも・・・せっかくの楽しいひとときを心から楽しめないしおさん・・・またしても奴が!?(汗)
[ママ広場編集部]