担任の先生からの電話でハヤトがカンニングをしたと聞かされて問い詰めたところ、「うるさい!お母さんは自分が褒められたいから僕に頑張らせたいだけでしょ!」と言われ呆然としました。その夜、夫にそのことを話したところ、「僕はハヤトが悩んでいるのを知っていた」と言われ、これまでハヤトの為に、と頑張ってきた私は、ハヤトのことをわかっていなかったのだと気づき、じゃあ私がこれまでやってきたことは一体何だったのか・・
[8]神童と呼ばれた我が子|ママ広場オリジナルマンガ
ハヤトのことをわかっているつもりだったのに・・私は何をしてきたのだろうか・・
その日はショックで何も考えられず、翌朝になってもハヤトを見送ることすらできず、私を心配して夫は会社を休んでくれました。
夫「・・ハヤトは、ママの為にって頑張ってたよ。君の喜ぶ顔が見たくて、すごく頑張ってた。」
「でも・・そのうち、周りには自分よりできる子がたくさんいて、どんなに頑張っても追いつけないこともあるんだって気づいたんだ。」
「それでも・・『ぼくができないと、ママはきっと悲しむから・・僕、もうちょっと頑張ってみる!!』そう言って頑張ってたんだよ。」
私「・・・!」
私の為に・・私がハヤトを追い詰めてしまっていたのに・・喜ぶ顔を見たくて頑張るって・・
ハヤトの思いを感じて、こみあげる涙を止めることができませんでした。
夫「ハヤトは・・本当に優しい子だね。」
私「うぅっ・・」
私は・・どれだけハヤトを追い詰めていたんだろう。
ハヤトは優しい・・だからこそ私には言えなかった・・。どんなに。辛くても・・。
ハヤトをこんなに苦しめていたなんて・・!!
私「ごめん!ごめんねハヤト・・!!」
夫「今日、ハヤトが帰ったら、ちゃんと話をしよう。大丈夫、きっとわかってくれる。」
私を諭すように優しく話す夫の声を聞きながらも・・私は自分がハヤトにしてしまったことを考えると申し訳ない気持ちでいっぱいでした・・。
[9]へ続きます。
ママ広場オリジナルマンガ「神童と呼ばれた我が子」は毎日更新します。
明日の公開もお楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本]ママ広場編集部 [編集・作画]マキノ
作画:マキノ
元気姉弟を自宅保育中の主婦。