小さな頃からみんなに褒められて育った息子ハヤトは、歩くのも話すのも人より早く、計算も速いし本を読むことも得意で、学習系や運動系、どんな習い事でも褒められるしママ友からは賞賛の嵐。うちの子は他の子とは違う。うちの子はすごい。天才かもしれない。と私はだんだん鼻高々に思うように。そして、私の勘違いがどんどん加速していき・・
[2]神童と呼ばれた我が子|ママ広場オリジナルマンガ
息子ハヤトが幼稚園に行くようになり、才能はますます開花していきました。
他の子より足が速く、他の子よりも賢く、そして誰よりも優しい・・そんな、何でもできる非の打ち所がない息子のために、興味があるものは何でもやらせてあげなくちゃ!と、体操教室にスポーツ教室、スイミングに学習塾、英語にピアノ・・思いつくままにいろいろな習い事を経験しましたが、息子は何にでも前向きに興味を持って楽しく通っていました。
ある時は体操教室で持ち前の運動神経の良さを発揮して
「ハヤトくん、もう跳び箱マスターしましたよ!」
またある時は水泳教室で
「スイミング、またクラスが上がります!」
そうかと思えば学習塾でも数字を早く覚えた息子は
「もう足し算・引き算にもチャレンジしてるんですよ!」
と言われ、英語教室では
「英単語、もうこんなに覚えましたよ!」
ピアノ教室でも
「ハヤトくん、とっても筋がいいですよ!すごいですね!」
と先生にほめられて・・
どこに行ってもハヤトを称賛する声ばかり!私は
「ああ、やっぱり・・うちの子は天才だわ!」
そう確信したのでした。
いろいろな習い事に通うこととんあり、確かに送迎やお金の面は大変でしたが、息子の楽しく通う姿を見ていると、こんなに才能があるのに伸ばさない訳にはいかない!という気持ちに。
その後、幼稚園ではいろいろなママ友から相談を受けるようになり・・
「ハヤトくん、何の習い事させてるの?」
「どうしたらこんなに賢くなるの?」
「ハヤトくん本当すごいよねー」
ママ友さんたちの言葉がとても心地良く、自信満々にアドバイスしていた私は、保護者会の役員も率先して引き受けるなど、ハヤトの為に、とがんばりました。
そして迎えた卒園の日、
「ハヤトくんママ、一緒に写真撮りましょう!」
「うちの子もハヤトくんと摂りたいって」
お友達との記念写真のセンターはやっぱり息子、充実した幼稚園生活を過ごすことができたとあらためて実感し、私はとても満足したのでした。
[3]へ続きます。
ママ広場オリジナルマンガ「神童と呼ばれた我が子」は毎日更新します。
明日の公開もお楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本]ママ広場編集部 [編集・作画]マキノ
作画:マキノ
元気姉弟を自宅保育中の主婦。