幼少期に「聞く」力を育てる!には理由があった。「聞く力」ってなに?
幼少期は「耳の黄金期」と呼ばれ、英語や音楽の話ではよく耳にする言葉ですよね。でもこれは英語や音楽だけに限った言葉ではありません。日本語を聞く力を育てる時期でもあるのです。
しかし最近では、「聞く力」が低下してきているという情報もしばしば耳にするようになりました。実際、スマホが普及し、動画を「見る」機会は増えて、「聞く」だけの時間は少なくなったと思われる方も多いと思います。
では、この「聞く力」がついていないと、どんなことが起きるのでしょうか?
・友達が話し終わる前に、言葉を遮り自分の話をしてしまう。
・先生の話が聞けない。
・話している内容の要点を掴むことができず、聞いてもよく理解できない。
といったことが起こります。
またこの「聞く力」、小学校受験では傾聴姿勢と記憶力を問われる出題がありますし、公立小学校のテストや、県によっては高校入試でも聞き取りテストがあります。
集中して聞き、重要な要点をピックアップし内容を把握する力をつけることは、とても大切なのです。
では、
この「聞く力」がつくと、どのようなことが起きるのでしょうか??
集中力向上
聞くという行為には集中力が必要です。
相手が何を話しているかをしっかりと聞く。現在は動画を見る機会も多いため、集中して「聞く」ことが少なくなっています。
聞く力を養うことで集中力も養えるのです。
コミュニケーション能力の向上
相手が何を自分に伝えたいか。相手は何が聞きたくてどんなことを話しているか。などを聞き取ることができるようになります。その結果、相手が伝えて欲しいことを答えることができ、スムーズな会話ができるようになります。
共感力
これはコミュニケーション能力に通じるものもありますが、相手が何を伝えたいかを理解することで相手の気持ちを理解することができるようになります。
想像力や発想力の向上
耳で聞いた話を自分の頭で映像化する能力が高まります。これが鍛えられると、本を読んだ時でも文章内の情景を浮かべることが可能となります。
学習能力の向上と読解力
聞く力が向上すると集中力、記憶力がつき、語彙力も高まります。
また、何が重要で何を話しているかを理解する力が高まり、すべての教科への能力が
向上します。
つまり
聞く力を育てることは、成長していく上でとても重要な力となるのです。
しかしながら、この聞く力、実は幼少期にはとっても難しい行為。
相手の話を集中して聞くことができるか?
話している意味を聞き取り、理解できるか?
聞いている間は座っていられるか?
聞いていない子につられてしまわないか?
など意外とたくさんのことを必要とするのです。
だからこそ、「耳の黄金期」をどんなふうに過ごすかが重要になってきます。
では、どんな風に「聞く力」を育てるとよいのでしょうか??
執筆:kaishichi
元塾講師。現在の幼児教育~小学生の親御さんへの相談を受けアドバイスを行っている。
監修:ママ広場編集部