[9]優等生の裏の顔|握手で仲直りなど茶番。泣き真似の陰でのしたり顔と学校の事なかれ主義に憤り

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前回のお話

美沙さんは中学2年生の歩実ちゃんを娘にもつ一児の母。仲のいい友達もできて、そろそろ子離れかなと思っていた矢先、歩実ちゃんがいじめられているかもしれないという疑惑が浮上。注意深く歩実ちゃんの様子を観察していると、靴が泥だらけになっていたり、体操服に穴が開いていたりといじめの要素が続々出てきて不安は募るばかり。そんなある日、通学カバンの中に悪口が書かれたビリビリのノートを見つけていじめを確信した美沙さんが歩実ちゃんを問い詰めると、加害者はクラスメイトの風見さんだと言い、期末テストで歩実ちゃんに負けたのが悔しくて言いがかりをつけられたのが始まりだと知りました。さらに理科準備室に閉じ込められたと泣きながら言い、先生がドアを開けてくれるも、いじめについては何も聞かれなかったと聞き、風見さんだけでなく学校側の対応にも不満を感じ、夫博之さんに相談すると大事な娘を傷つけられ怒り心頭。1週間後に話し合いの場を設けてもらうことになり、当日は風見さん親子、担任の水原先生、そして学年主任の先生が集まるも、風見さんのお母さんは早く終わらせてくれと不満顔。博之さんが学校側の責任を求めると水原先生が泣き出してしまい、つられて泣き出した風見さんは「知らなかった」とシラを切り、理科準備室のドアは建付けが悪かっただけと言い出し、学校側も設備上の問題として処理する方向に。風見さんは「友達がいろいろした」という軸をブラさず、「でも私が責任を負う」と言い出し聞き入る先生たち。美沙さんは「完全に風見さんのペースじゃない」とモヤモヤが止まりませんでした。

1話目から読む

「握手して仲直りしましょう」担任の先生は幼児のケンカ扱い

理科準備室に閉じ込めたのではなく、たまたま建付けが悪かっただけと言う風見さんの言葉を聞いて、先生たちも設備上の問題として処理する方向に。さらに「私のことは嫌いになってもいいけど友達のことは嫌いにならないで」と言い出し、完全に風見さんのペースに。私はこの状況にモヤモヤが止まりませんでした。

すると、「牧野さん、風見さんのこと許してあげられないかな」またまた水原先生がそう言い出し、これ以上話し合っても無駄だと思ったのか、歩実が「もう、大丈夫です」と言うと、「牧野さん、本当にありがとう」と水原先生が嬉しそうに言いました。水原先生に肩を抱かれていた風見さんが手で顔を覆っていたかと思うと、チラリと顔を出してニヤッと笑うのを見て、「この子・・!」と確実に嘘をついていたのだと確信しました。

「よかった。牧野さんっも許してくれるのね。じゃあ2人握手して仲直りしましょう」水原先生が笑顔でそう言うと、「ちょっと待ってください。これは単なる仲違いではない。いじめの問題です」博之がそう言って話を遮ると、「はぁ!?りりなは何もしてないんですけど。変な言いがかりはやめてもらえます!?」と風見さんのお母さんが強い口調で言いました。

「そうですね。風見さんはテストの件を愚痴り、その友達が牧野さんに嫌がらせをした。これは間違ったことなで今後、きちんと学校で指導していきます」学年主任の先生はそう言うと、「きっかけは風見さんの一言ですが、牧野さんは許すと言ってくれました。私は子ども達の成長を信じます。見守っていただけませんか」と私たちに呼びかけるように言いました。

すると、「風見さん、牧野さん、握手して仲直りしましょう」と言い出す水原先生の言葉に、「この先生、握手したら解決だと思っているのかしら・・幼児じゃなるまいし」と心の中で呟きました。

そして、
「はい。これでもう2人は大丈夫ね」水原先生がそう言うと、「牧野さん、本当にごめんなさい」と水原先生の隣で謝る風見さんに、「風見は生徒会長でもあるんだ。そのア立場を忘れるなよ」学年主任の先生が言うと、「はい、わかりました!」と元気いっぱいに挨拶しました。そのやりとりを見た風見さんの母さんは、もういいでしょうか?早く仕事に戻りたいんですけど」としかめっ面で言う風見さんのお母さん、その様子を見て「学校の事勿れ主義と優等生の演技、茶番じゃないこんなの!」今回の話し合いは私たちにとって、何も意味がないことがわかりました。

「友達がいろいろやった」と決して軸をブラさない風見さんは、先生たちを完全に自分のペースに巻き込み、ついには「風見さんのこと許してあげられないかな」と歩実さん側の訴えも通らないまま。歩実さんは「もう大丈夫」だと答えたものの、泣いているふりをしてニヤリと笑う風見さんの根性の悪さ、学年主任の先生に「見守っていただけませんか」と言われて、すごすご引き下がっている場合ではなさそうですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:きちやん
人生2回目なの?と思うようなしっかり者の長女けいと、のんびりマイペースな長男ひかと、優しい夫との日々を描いてます!

最新のコメント
  • ななし より

    握手して仲直り?は?
    担任も泣いて被害者ぶって責任逃れ、加害者の優等生は嘘泣きでこっちも被害者面して。
    何よりこんな茶番で収めようとする学校側が最悪過ぎる。
    あてにならないからもう警察に相談したほうがいいかも。

  • ぽんこつ より

    落書きや破かれた教科書とか写真に撮るとか証拠をとっておかなかったのかな?そういうの見せれば悪質なのわかるじゃん。
    なんかリアリティのない話。

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