若い子は失敗、次は30代で妥協しよう

提出されたと思っていた婚姻届は、まだママの手元にありました。ママいわく、和男さんは献身的に支えてくれる人を望んでいるように見えたため、うまくいかないことを見越して、あえて婚姻届を提出しなかったそうです。私と和男さんは、はじめから結婚していなかった。その事実を知って、ほっと胸をなでおろしました。
「どうしたんだいユメちゃん、それに入籍してなかったってどういう・・・」私の話を聞いた和男さんは、戸惑いを隠せない表情でそう口にしました。すると、その言葉を遮るようにパパが「その件については先ほどご説明した通りです、今回はうちの娘がお世話になりました・・・ですがご縁がなかったということで、今後は娘の前に一切現れないでいただきたい」と落ち着いた口調で言います。

和男さんは私の方を見て、「そんな、ユメちゃんは・・・」と言葉を続けようとしました。ですが私はもう騙されません。しっかりと彼の目を見つめ、「私は和男さんの都合のいい家政婦になる気はありません!別の人を探してください!」と、きっぱりと言いました。パパとママが見守る中、和男さんはそれ以上何も言えなかったのか、ぐっと口をつぐみ、そのまま静かに帰っていきました。

和男さんは車に戻ると、先ほどとは別人のような表情で「失敗したな、結婚まで持ち込めば何とかなると思ったが、ちょっと強引にいき過ぎたか・・・」とため息をつきました。

「やっぱり若い子はわがままでダメだな、こうなったら30代で妥協するか・・・いや、それとも子どもができてたらうまくいったかもな」そんなことを考えながら、和男さんは私と出会ったマッチングアプリに指を伸ばします。どうやら、もう次の女性を探し始めたようです。「最初は余裕のある紳士的な感じでいけばまた・・・お、さっそくイイネだ」彼は何事もなかったかのように、私を引っかけた時とまったく同じ手口で、次の『家政婦』を探し続けます。
ユメさんに振られた後も、身勝手な理由で次の『家政婦候補』を探し続ける和男さん。そんな生き方では、誰も生涯をかけて寄り添ってはくれないのに、この歪んだ考え方で生き続けてくるとその事実にすら気づけなくなってしまうのでしょうか。恐ろしさを感じずにはいられません。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:マキノ
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何処までも懲りない人だな。
今どき「専業主婦」望む女性ってどのくらいいるんだろう?
結婚したはずが義母(仮)の邪魔で届を提出してなかった!
ってのはかなり問題だと思うんだけど
すぐ次の「妻」を探す方に切替る、ある意味潔いですねー