子育てをしていて避けて通れないことはたくさんありますが、役員活動もその1つですね。
今年の新年度はどうなるか...。まだ不透明なところも多いかもしれませんが、新しい役員を決める時は、周りの動向を見て、暗黙の了解を読み、自分の出方を決める...というような集中力が要求され、疲れるものですよね。
人気の学年と不人気の学年
負担の少ない低学年のうちに役員を済ませようと、1年生や2年生の役員には立候補が殺到し、争奪戦になるという傾向は、よくあることのようです。
対して、高学年、ましてや卒業年度である小6や中3の役員は、受験があったり、卒業に絡んだ仕事も多くなったりするため、敬遠されがち...。
でもそれは「子ども1人につき、必ず1回は何か役員をやる」というルールがあればこそのことであり、もしそんなノルマがなかったとしたら、低学年だけに希望が殺到することもないような気がします。
曖昧で流動的なルール
また、地域の子ども会の役員決めなどは、学校の学級役員を決めるより難しいこともあります。
うちの子達が在籍していた子ども会の役員は6年生の親がやるものと決まっていたのですが、その決め方には、いったい、いつの時代の誰が言い出したことなのかわからないルールが存在し、しかもそれを知る世代の親と知らない世代の親とがごちゃ混ぜになって1学年を構成していたので、役員決めは混乱しました。
例えば、ある第3子ママが、「うちの1番目の子の時には、上の子で大きな役をやった人は、下の子の役員は免除になる、というルールがあった」と主張したとしても、今の第1子ママ達はそのルールを知らないので、第3子ママがその暗黙の了解を持ち出すと、「この学年には関係ないのに、上でやったから下ではやりません、というのはずるい」と感じる人も出てきて、軋轢が生じる、といった具合です。
「では、どういう決め方がいいと思いますか?」という話し合いをしても、結局どう決めても、自分に矛先が向いてしまった人は面白くないので、「今年はひどい決め方をしたせいで、自分に役が回ってきた」という声が聞こえてきてしまうのです。
また、同じ学年の子ども(親)が何人いるかによっても、役員決めのルールは変わってきます。
人数が多い学年では、1人1回がノルマだったとしても、人数が少ない学年では、1人1回どころか、みんなが複数の役を兼務しないと回らない、なんてこともありますし、いろいろな当番だって、すぐ回ってきます。
役員決めのルールは、その学年の様々な条件によって流動的になり、固定することができないので、難しいんですよね。
役員決めの前に、学年の構成員全員が納得できるルールを確認できているのが理想だと思いますが...。
「仲良しママと一緒に」は危険?
役員を決める時に、仲良しママさんと一緒にやろうとするのは、心強いですし、それですんなり決まるなら悪いことではないと思いますが、必ずしも良い結果になるとは限らない、と私は感じました。
役員を一緒にやるうちに、仕事に対する考え方の違いを感じたり、それまでは見なくて良かった嫌なところがお互いに見えたりして、仲が良かったはずなのに、役員をやったことでギクシャクする関係になってしまった、という例をいくつも見てきたからです。
かえってあまり仲良くない人と一緒にやったほうが、お互いに変な期待や甘えがない分、ビジネスライクに自分の役割をしっかり果たすことになり、役員が終わる頃には「戦友感」が生まれ、思いのほか仲良くなれた、ということもありました。
定員1人の役の方が楽?
また、3人、4人など複数人で同じ仕事をする場合には、打ち合わせや、コンセンサスを取るためのLINEが鳴り止まない、なんてことも起こりえます。
私は、小学校でそれをを経験したので、中学校では、1人でやる役ばかり引き受けました。
一見、心細いようですが、自分のタイミングや考えで動けばいいので、役員LINEに時間を取られることのない1人の役のほうが、かえって楽だったんですよねσ(^_^;)。
ここまで書いてきたようなことはきっと、私が経験した1例でしかなく、ママの数だけ、いろんな思いがおありなのが役員決めなのではないかと思います。
この記事ではネガティブな面ばかり書いてしまいましたが、役員をやったことでできたママ友さんもいますし、さまざまな情報や先生とお話しする機会に恵まれたりと、良いこともありました。
不必要な活動は時代に合わせてスリム化されるべきとは思いますが、役員活動がどうしても避けて通れないものならば、「やってよかった」と言えるようにやれたらいいですね。