年の差婚[25]彼に惹かれている私の気持ちを見透かしていた親友

いつまでもうじうじ悩んでいる私に痺れを切らしてきた二人。「ぐだぐだ言ってないで一回ちゃんと向き合ってみなよ」とカナコに言われても「えぇ、でも・・」とまだ踏み切れない私。「でもでもって・・。あかん、年下くんが不憫だわ。こんな好き好きアピールしてんのに・・」とミサキに溜息をつかれてしまう。ここで「でもユリ、月城さんとはどうなったの?」とカナコが聞いてきました。なぜここで月城さんの名前が出てくるのか不思議に思いながら「え・・月城さんはただの飲み友達だよ?」と答えると「あんたそれ本気で言ってる?年下くんと付き合う前に月城さんにもちゃんと話しなよ。好意あるに決まってんでしょ」と呆れ顔で言われてしまいました。

ミサキの言葉に考え込む私。「・・え?月城さんのこと惜しいとか思ってる・・?」と聞かれ「いや、そうじゃなくて・・」とすぐに否定。「別に私のこと何とも思ってなかったら『お付き合いする人ができたのでもう一緒にゴハン行けません』とか・・何様だよって思われそうじゃない・・?」とここでもぐだぐだと煮え切らない私に、二人は「しっかりしなさいよ!それとも何!?月城さんのことキープしておきたいの!?」「はぁー・・あのね?すでに今二人に対して中途半端なんだよ?二人にも失礼なの!分かってる!?」とズバッと言いました。

「・・もう自覚してるんでしょ?年下くんに惹かれてるって」ミサキにそう言われ、自分の顔が赤くなっていくのがわかりました。「ユリのことだから、本気で好きになっちゃった後にフラれたら・・とか悩んでるんでしょ?」と私の気持ちを見透かしたようにミサキが言うと「確かにそれは立ち直れないかも」と共感してくれたカナコ。私は「でしょーっ!私が悩むの分かるでしょーっ!?」とさらに共感を求めます。

「分かるけどさ~もう腹くくりなよ。半年だけでしょ?」「そうそう!期限つけてくれてるんだから」と二人に励まされ「・・そうね」と同意しつつも、どうしても自分に自信が持てない私は「半年であっちが『無理』ってなるかもだしね・・」とポツリ。どこまでも後ろ向きな私に二人が「こいつ・・」と呆れているのを横目に、しばらく考え込んでいた私。「・・・・・・・・っ」悩んで悩んで悩み抜いた末に・・

「~~~っ!うん・・!加賀谷くんと向き合ってみる!」バッと顔を上げて二人にそう宣言した私。二人は嬉しそうに私を見つめていました。

「ユリ、よく言った!」「まぁフラれた時は慰めてあげるから(笑)」と私の決意を応援してくれる二人に力をもらい「絶対だよ~っ!忘れないでね!」と揺らぎそうになる気持ちを奮い立たせた。帰り際、「今日はありがとう、相談にのってくれて」とお礼を伝える私に「ううん。頑張ってね」と励ましの言葉を残して二人は帰って行きました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。