年の差婚[10]ホテルまで二人きり。歩きながら確信に迫る彼。

クライアントとの打ち合わせや食事会も終わり、ホテルに帰ることになったものの、反対方向のホテルに泊まる加賀谷くんに「心配だから送らせてください」と真剣な表情で言われ、断り切れず送ってもらうことに。二人並んで無言で歩くなか「気まず・・」と思いながらも「は・・初めての出張どうだった?」と聞くと、「はい、とても勉強になりました。自分はまだまだだなって・・」と謙虚に答える加賀谷くん。

その言葉に、「そっかそっか、勉強になってよかったよ!加賀谷くんよく勉強してるし、これからも期待してるね」そう伝えると、「・・あの、この間の話なんですけど・・」と真面目な表情になって言う加賀谷くんを見てドキドキ。

「どうして、『僕のために聞かなかったことにする』なんて言ったんですか?僕は本気なのに」ちょっぴり下を向きながら真剣な表情で話す加賀谷くんを見て「・・・っ」言葉に詰まる私。

「・・・」少し考えた後、「加賀谷くんさ、・・23歳でしょ?私は今年38歳になるの。15歳も違うのよ。15歳・・」と一気に話すと、「はい」と静かに答える加賀谷くん。「だから、常識的に考えてさ」「常識って何ですか?」静かに、でも聞きたいことはちゃんと聞き返す加賀谷くんに、「だから・・『恋愛対象』にはならないでしょ!」とうとうハッキリ伝えたのでした。

すると、「・・谷口さんにとって、僕は『恋愛対象』にならないってことですか?」加賀谷くんは、静かにそうたずねたのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。