前回の話
同じ講義を受けていたタクマさんに初めてサユリを紹介したアユ。ただ挨拶を交わしただけだった2人だったのに、いつの間にかタクマさんとサユリが仲良さそうに話しているところを目撃したアユは・・・。
友達の彼氏[4]胸騒ぎ。2人ともいつの間に仲良くなったの?
タクマさんとサユリに見つからないようにそっとその場を離れようとして・・・
「あっアユ~!」
見つかった。
「こっちこっち」とサユリはいつものように笑顔で手を振ってる。
「お・・・お~先に来てたんだ?」
仕方なく2人と一緒の席へ。なんだか変な感じ。
「そうそう、『サユリ』がさ、アユの場所を先に取りたいって言ったから俺もついてきたんだ~」
ってタクマさん・・・
なんとかいつもの笑顔を作り、
「へ~そうなんだ~」ってこたえたけど
サユリのこと、呼び捨てなんだ・・・
頭の中ではそんなことを考えてたら、サユリが慌てて立ち上がろうとして
「あ!ていうかアユの席はこっち!替わるよー」
タクマさんの隣の席を私に譲ろうとしてる。
「いやいやいーよ、このままで
サユリの隣がわたしの特等席だから~」
なんとかそう言ってごまかした。
2人ともいつの間にこんなに仲良くなったのかな・・・
サユリはいつもと全く変わらない様子で話しかけてくるけど、ぜんぜん入ってこなかった。
講義がおわると、タクマさんがサユリを誘った。
「な、サユリ。今日終わったらどっか行かない?」
「アユが一緒なら・・・。
アユは?このあと時間ある?」
サユリにそう振られてとっさに答えられなかったけど
今度のライブの練習を言い訳にして断ってしまった。
「私も行く」なんて、言えるわけないじゃん・・・。
サユリは今度はタクマさんに
「それなら『タクマ』も練習あるでしょ?」
って・・・呼び捨て?
サユリも・・・タクマさんのこと呼び捨て・・・
なんで?全然そんな仲良くなる素振りなかったのに・・・
ショック受けてる・・・よね?私・・・
続きます
次の話
ママ広場オリジナルマンガ「友達の彼氏」は毎日更新します。お楽しみに!
----------------
※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本:のきわだ
1児の母。子育てに奮闘中。
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
監修:ママ広場編集部