前回の話
戻ってこないサユリを待ちながら、サユリとの出会いとことば、そしてサユリが大好きな歌を思い返していたアユです。
友達の彼氏[16]疎遠になったふたり。正解がわからない
いつの間にか寝てしまっていた私。
バタン、と扉が閉まる音で目が覚めた。
「サユリ!?」
とび起きて浜辺に出ると、そこにサユリがいた。
サユリは私に謝った。
昨日の衝撃的な話。そして、タクマさんと付き合ったこと。
そしてサユリはあらためて私への気持ちを自分の口から語った。
「ずっと好きだった・・・アユのことが。
ごめんね、アユに知られたらさ、嫌われちゃうと思って・・・ずっと言えなくて・・・
でも・・・でも・・・!」
「できればこんな形で知られたくなかったなぁ!」
サユリの目からこぼれ落ちる涙は止まらなかった。
「ずっと・・・前みたいにアユのそばにいたかった・・・
そばで・・・想ってるだけでじゅうぶんだったのに・・・」
お互いにギュッと抱きしめた。
「ごめんね・・・」
それ以来、サユリと一緒にいることはなくなった。
恋愛感情で好きだと言ってくれるサユリに、わたしは友達としての感情しか返してあげられなかったから。
あれから何年も経って、母親になった今でも、あの時の正解がわからずにいる。
・・・そんな思い出に浸っていた私は、ママ友たちの声で我に返った。
「ねー!そういえばさあ・・・」
最終話に続きます
最終話
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本:のきわだ
1児の母。子育てに奮闘中。
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
監修:ママ広場編集部