前回の話
小学2年生の時の同級生さなかちゃんが放置子だったことを大人になってからお母さんに聞いたまるさん。中学生になったさなかちゃんは、4年間タダで習字教室に通わせてくれた鼻山先生に「全然足りないけどコレ!お給料もらったら一番に先生に返そうと思って」と新聞配達で稼いだバイト代1万円を差し出しました。鼻山先生は「こうして顔を見せに来てくれる方がお金より嬉しい」と言って受け取らず「じゃあまた来るね!」と帰って行ったというさなかちゃんですが、この日以来さなかちゃんが来ることはなかったそう。
母が私の友達に冷たい[93]
この日以来、さなかちゃんが鼻山さんのところに来ることはありませんでした。
「中学生で新聞配達か・・・」「偉いよなぁ」と感心するまるさんとお母さん。
「ここからはお母さんも直接見たわけじゃない。ウワサだから・・・本当かどうかも分からんけど・・・」そう言ってお母さんは話し始めました。
「さなかちゃんのお姉ちゃんがモデル事務所にスカウトされたとかで・・・仕事がちょこちょこ入るようになったらしくて」
お母さんの話を聞いて「そういや、『お姉ちゃんはキッズモデルでー』とか言ってたな!」と昔さなかちゃんが言っていたことを思い出したまるさん。
「親の関心は完全にお姉ちゃんに行ったみたいで・・・さなかちゃんはますます孤独になったんやろ」とお母さんは推察します。
「で、悪い仲間とつるむようになって高校にも行かなかったらしい。聞いた話やし詳しくは分からん」自分が会わなくなってからのさなかちゃんのことをお母さんから聞き、驚くまるさん。
「止めてくれる人も正してくれる大人も・・・その頃のさなかちゃんの周りにはいなかったんやろな」お母さんは残念そうに言いました。
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集]ママ広場編集部
周りにちゃんと正してくれる大人がいたら、さなかちゃんが犯罪に手を染めることもなかったのかもしれませんね・・。