バイト代を手にお世話になった先生に4年分の感謝を伝えに来た私の友達に冷たかった母[92]|まるの育児絵日記

前回の話
小学2年生の時の同級生で放置子だったさなかちゃんのことを大人になってからお母さんに聞いたまるさん。世話好きな鼻山さんのおかげで少し素直になったさなかちゃんでしたが、中学生になると部活動で忙しくなり鼻山さんのところにも顔を出さなくなり、お母さんがたまに様子も見に行ってもいつも居た公園で見かけなくなりました。そんなある日、久しぶりにさなかちゃんが鼻山さんのところを訪ねてきたそう。

母が私の友達に冷たい[92]



中学生になり、久しぶりに鼻山さんのもとを訪ねたさなかちゃん。

さなかちゃんは鼻山さんに「今ね、新聞配達のバイトしてるの。部活、揃える物が少ない陸上にしたけど、靴買ったりしなきゃだから」と話します。

それを聞いた鼻山さんは「中学生が入りたい部活じゃなくて、できるだけお金のかからない部活を選択するのか・・・」と胸を痛めます。

「でね!4年間習字の月謝もタダにしてもらって、私の道具も全部先生が用意してくれたでしょ。中学の制服も先生の知り合いに譲ってもらえたし」と鼻山さんへの感謝の言葉を口にしたさなかちゃん。続けて、「それでね・・・」

「全然足りないけど、コレ!!お給料もらったら一番に先生に返そうと思って」そう言って一万円札を差し出したのです。

さなかちゃんのまさかの行動に鼻山さんは驚きました。「さなかちゃん!お金は要らん。月謝の分はしっかりお手伝いで返してもらってるからそれでいいんや」と言って
お金を受け取るのを拒否。さなかちゃんは「でも・・・」と申し訳なさそう。

すると、鼻山さんは「これは自分の為に使いなさい。かわりにたまにこうして顔見せに来てや!先生はそっちの方がお金より嬉しいわ!」そう言ってさなかちゃんの手を包みました。

鼻山さんの気持ちを受け「・・・わかった。じゃあまた来るね!」と笑顔になったさなかちゃん。しかし、この日以来さなかちゃんが鼻山さんの元を訪れることはなかったのです。

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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。

[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。

[編集]ママ広場編集部
さなかちゃんは鼻山さんに本当に感謝していたのですね。でも、なぜ鼻山さんのところへ行かなくなってしまったのでしょうか・・。

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