前回の話
同級生のさなかちゃんはまるさんの家に毎日のように遊びに来ていましたが、一緒に遊ぶわけでもなくいつもおやつを食べてひたすら漫画を読んでいました。あるとき、トイレに行くと言って部屋を出て行ったさなかちゃんは、トイレの前をスルーして隣のクローゼットの扉を開けていました。さくらんぼ柄のまるさんの服を手に取って何か考えていたさなかちゃんは、そのあと突然腹痛を訴え慌てて帰ってしまいました。
母が私の友達に冷たい[14]
腹痛で突然帰って行ったさなかちゃん。
その翌日。「おはよ!昨日大丈夫やった?」さなかちゃんの腹痛を心配して声をかけたまるさん。
すると、さなかちゃんは「え?何が?」とキョトンしています。
「え?お腹痛いって帰ったやん・・・」とまるさんが言うと、ハッとして「あぁ!!」と慌てた様子のさなかちゃん。
すぐにアハハと笑いながら「少ししたら治った!私よくお腹痛くなるんだよねー!」と言いました。
さなかちゃんの言葉をまるさんは特に疑う事もなく「そっかー良かった!」とにっこり。嘘が上手なのは放置子あるあるなのです。
すると、「あ、ねぇ。授業参観さ、お母さん来る?」と話題を変えるさなかちゃん。
「うん。来るよ?」と返しながら、まるさんは憂鬱な気持ちでした。実は、まるさんは小学2年生のとき担任の先生から嫌がらせを受けていたため、授業参観は気が重かったのです。
前日にあんなに痛そうにしていた腹痛のことをすっかり忘れていたさなかちゃん。その場その場を咄嗟に取り繕っていたからなのかもしれませんね。授業参観にまるさんのお母さんが来るかどうか尋ねたさなかちゃん、話題を変えたかったのか、それとも他に意図があったのでしょうか。
-------------------------------
※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
8歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集コメント]ママ広場編集部
さなかちゃん、腹痛のことはすっかり忘れていたのですね。でも咄嗟に言い訳を思いつくところがすごいです。