2年生になるとすぐに「時刻と時間」の授業が始まります。
が・・・。
この「時刻と時間」でかなりの児童がつまずいてしまいます。
こんなに理解できていないの!?というママ友との会話。
2年生あるあるの1つです。
1年を通して時刻と時間は生活の中で取り入れていきますが時刻と時間の授業は4コマしかありません。
と先生から保護者懇談会の際に言われました。
うちの娘もそうでした。
1:「時刻と時間」の意味の違いを理解して、時間を求める
◆時刻とは・・・「時が流れていく中でのある一点」を指す言葉
(足し算・引き算などができない状態)
◆時間とは・・・「時の一点から別の一点までの間」を示す表現
(二点の時間の間を示すので足し算・引き算ができる状態)
となります。
つまり時刻の場合は
「今、何時何分?」
「家をでる時刻は何時何分?」
「学校に着く時刻は何時何分?」
時間は
「家をでてから学校につくまでの時間は何分かかりましたか?」
というイメージです。
時刻は「今の時間」、時間は「動いた時間」の違いを理解することがポイントとなります。
ただし・・・通常、私たちが口語で使用するのは「時刻」ではなく「時間」
「家をでる時刻は何時何分?」→「家をでる時間は何時何分?」
「学校につく時刻は何時何分?」→「学校につく時間は何時何分?」
こんなふうに伝えていませんか?
これは「時間」が時の流れのある一点を示す表現として使用することが慣用的に認められているため、間違いではありません。
日常的に「時刻」という言葉を使わずに「時間」という言葉を使っているため、ココが子どもたちの混乱のポイントにもなるのです。
学校の授業では「時刻」という言葉を使います。
ですので、できれば、時計を読むとき、
「今の時刻は何時何分?」
「家をでる時刻は○時○分だよ。」
というように、「時刻」という言葉を使うと学校での授業の時に混乱が少なくなります。
娘にもこのように言い方を変更してから区別ができるようになってきました。
アナログの時計を準備し、自分でクルクル回して、戻したり、回したりの練習をするのもよいと思います。
2:時間の単位「時・分」とその関係を考える
「1時間=60分」や時計の針が12をまたいでもそのまま数えていけばよいことを理解するようにします。
その後、1日の生活の時刻を考える時に「午前・午後」の意味を理解(時計の短い針が1周する時間が12時間であること)
「1日=24時間」の関係がわかるようにします。
ここでようやく、
「家をでる時刻は何時何分?」
「学校をでる時刻は何時何分?」
「家をでてから学校につくまでの時間は何分かかりましたか?」
の問題を伝えることができます。
最初は
家を8時にでました。学校には8時20分につきました。何分かかりましたか?
から始まり
公園に10時55分に着きました。11時48分に家に帰ります。何分間遊べますか?
という問題などに取り組めるようになります。
その後1日の生活の時刻を読む練習が始まり
午前6時30分に朝起きます。
午前7時15分に朝食を食べます。
午前7時43分に家をでます。
午後1時30分から5時間目が始まります。
午後3時28分に家に帰ります。
午後6時30分に夕食を食べます。
といった使い方を理解していきます。
こちらも生活の中で、時計を見る習慣をつけて時刻の質問をしていくとより感覚が掴めてくると思います。
3:簡単な時刻や時間の求め方を理解する
ある時刻から一定の時間を経過した後の時刻や前の時刻、経過した時間を増減することで時刻を求めることができるようにします。
例えば
日曜日、ピアノの練習を午前9時30分から始めます。1時間練習をします。終わる時刻は何時ですか?
や
午後1時にお友達と公園で会う約束をしています。
公園には歩いて15分かかります。
家は何時にでますか?
というふうに生活の中で「時刻」と「時間」を身に着けていくと、学校での授業の時につまずくポイントが少なくなります。
いいな~と思った無料練習プリントはこの2つ
この2つのプリントが理解できていれば2年生の「時刻と時間」は問題ないのではと思いました。
「時刻と時間」の練習プリント
「時刻と時間」文章問題プリント
3年生になると「秒」が入ってきます。
2年生のうちに「時刻と時間」の概念を理解しておくとその後もスムーズだと思います。
【※この記事は過去の記事をリライトして再アップしています。】