久々に長男の学校から電話が!いつもと違う内容にびっくりの母と、鋭い妹。

先日、久々に学校から電話が(もちろん今回も長男(小5)の担任の先生でした)。

また、何か忘れてる?! と焦りつつ、先生の話を聞いてみると……
「授業中に隣の席の女の子の頭をたたいて泣かせた。その拍子に髪飾りも壊れた」
とのこと。
「!!」
今までとは違う内容に、本当にショック。
長男は決して「いい子」タイプではなくいい加減で、ふらふらしたところはありますが、まさか女の子の頭をたたくなんて!!
長男に対し、怒りと同時に大きなショックを感じたのですが……。

 

実は親切心? 彼がたたいた理由とは

「すみません。相手のお宅に電話して謝罪もしたいですし、できれば髪飾りも弁償したいのですが……」
電話口で流れる冷や汗を感じながら先生に申し出ると、先生の答えは意外なものでした。
「いえいえ、けがもないですし、髪飾りも100均で購入したものなので、先に〇〇さん(泣かせた女児のお宅)に電話したのですが、謝罪も弁償も必要もないと、先方もおっしゃっていました」
「でも」
「実はですね、その頭をたたいた理由というのが……」
先生の話す、長男が隣の席の女の子の頭をたたいた理由は、こうでした。

授業中、大きなハエが教室に入ってくる。
飛び回るハエが気になる長男(授業に集中してない証拠ですね……)。

そのハエが、〇〇ちゃんの後頭部にとまる。
長男:〇〇ちゃんは虫が苦手だった。倒してあげよう!

〇〇ちゃんの頭をたたく。ハエ逃げる。
その拍子に髪飾りが落ちて、壊れる。

いきなりたたかれた〇〇ちゃん、ビックリ&髪飾りが壊れたショックで泣く。

〇〇ちゃんを泣かせてしまったこと、周りの女子に「〇〇ちゃんカワイソー!!」と 責められ、長男「おれ、悪くない」とちょっと不貞腐れるが、頭をたたいたことと髪飾りを壊したことは謝る。

ということらしい。
先生曰く。
ハエが止まっていたのは後ろの席の子達も見ていたので事実と確認済み。
本人は謝ったし、〇〇ちゃんも長男の親切心からということは理解してくれ、許してくれたので、トラブルとしては解決している。
ただ、こういうことがありましたとお知らせしといたほうがいいと思いまして……。
とのこと。
「なるほど……」
「長男君の行動は、正しいとは言えないけど、頭についた虫を取ってあげようという親切心はいいことだよ、と話しましたので、あまり叱らないで上げてくださいね」
先生との電話を切った後、どう長男と話そうか悩みました。

 

長男の行動と、長女の推理

「長男。今日、先生から電話をもらいました。要件はわかってるね?」
帰宅後すぐ、夕飯の支度の前に話を切り出す私。
「うん……」
しゅんとする長男。
「でも、泣かせるつもりじゃなかったんだ。ハエがいたから……」
「それは聞いたよ。でも、髪飾りも壊してしまったし、女の子の頭をたたくのってどう思う? それが正しいやり方だったのかな」
「はい、ごめんなさい……」
「たたくのがよくないことだっていうのは分かるよね?」
「はい」
「明日(土曜)、髪飾り買いに行って。それで月曜日にもう一度〇〇ちゃんにきちんと謝ろうね」
「わかった」
長男なりに、反省しているよう。
「新しい髪飾りを渡して、もう一度ちゃんと謝る」
と約束してくれました。

ちなみに、壊れた髪飾りがどんなものだったか聞いてみると。
「赤……?」
との答え(なぜ疑問形?!)。
「どんな形? リボンとかついてた? ゴムなの、ピンなの?」
いろいろ聞いてみたけど長男は「?」という、まったくピンと来ていない感じ。
……仕方ない、赤い髪飾りをいくつか買うしかないかな。
先生に、どんな髪飾りか聞いとけばよかったな~。

そして、〇〇ちゃんと同じく虫嫌いな私、長男に一番聞きたかったことを聞いてみました。
「そもそも、虫が嫌いな女の子の頭でハエを叩き潰したら、どうなると思う?」
「!!」
私の問いかけに「ハッ」とした顔で顔を上げる長男。
「髪の毛の上でハエがつぶれて、その汁がお気に入りの髪飾りについちゃったりしたら、ママだったらその子のこと、絶対に許さないな~」
私の言葉に、漫画に描くなら「ガーン」や「ガビーン」といった描写がぴったりな表情になる長男。

 

その様子にピンとくるものがある母。
長男ってば、もしかして〇〇ちゃんのこと……好きなのかも?!
「ハエが逃げてくれてよかったね」
「うん、おれ倒した後のこと考えてなかった」
「これからはどうすればいいと思う?」
「今度見つけたら、つぶすんじゃなくてやさしく追い払うことにする。その後に、倒す!」
「それでいいんじゃない? じゃあ、ご飯前に宿題片づけて」
「わかった!」
長男は元気に自分の部屋へ。

すると、今まで黙ってやり取りを聞いていた長女(小3)がぽつり。
すでに宿題も終えた彼女は、リビングで読書中でした。
「長男ちゃん、〇〇ちゃんのことが好きなんだね」
「どうしてそう思うの?」
「だって、ハエを倒してあげようなんて、そんなやさしさを女の子に気を回すタイプじゃないもん」
……女子は、鋭い。
うすうす母も気づいてはいましたが……。
「〇〇ちゃんのお気に入りの髪飾り、カチューシャだよ。たまに一緒に遊ぶからどんなのかわかる。明日似たやつ一緒に探してあげるね」
た、頼もしい!
「カチューシャ、私も欲しいな。買ってくれるよね?」
それに、ちゃっかりしてる(笑)
「今度、〇〇ちゃんには私からも謝っておこうっと。お兄ちゃんがごめんねって。長男ちゃんは、悪気はないんだろうけど、アホだよね」
「……うん、よろしく」

不器用な恋心がダダ洩れの長男。
対し、すべてを見透かし、そんな兄のフォローに回りつつ、さらに自分も得するよう仕向ける妹。
長男よ……。
このままでは、ずーっと長女には勝てないぞ~。

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