前回の話
マーミーさんの叔母はたくさんの家族を看取ってきました。叔母は人を和ませホッとした気持ちにさせてくれる人・・・そんな叔母に看取られた祖母たちはきっとホッとした気持ちで旅立っていったんじゃないかと思ったマーミーさんでした。
時の流れと離れて暮らす家族のこと~看取り編~[6・完]
母と叔母と話していたとき、胸にあった言葉を思い切って母に伝えた。
「かあさん、亡くなってからじゃなくて、もう危ないかもとか教えてほしかった」
「そうじゃったね・・・」
母はそう言った後、静かに話し始めた。
「母さんは・・・ばあちゃんはまだ生きるって信じたかったとよね・・・」
「もうすぐ亡くなるかもしれんとか・・・口に出したら本当に死んでしまいそうな気がして・・・
よう言わんかった・・・」
「そっか・・・」
母の気持ちを聞いて納得した。
母と叔母が家で祖母を看ると決めたときはもう、いつ亡くなってもおかしくないと先生に言われていたそう。
「最期は家におらしてやろうっておばちゃんと決めたと」
「そうじゃったね・・・」
病院を嫌がり、家で過ごしたいという祖母の希望に沿った母たち。
「最期まで家で過ごせてばあちゃん幸せやったね。ふたりのおかげやね」
私がそう言うと
「いろいろしてもろたから」
「ちっとは恩返しになったじゃろかい」
祖母への感謝の気持ちを口にした母と叔母。
親が歳をとったら・・・私は実家に帰れるかな・・・
自分が歳をとったら・・・子に負担かけたくないな・・・
母と叔母をみてそんな風に思った。
完
マーミー
著者マーミー、2年生の長女こねたん、2歳の次女いもたん、夫おどやんの日常漫画だよ!
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自分の親が歳をとったら・・・まだ先のことのようで、でも確実にそのときは近づいていて・・・。そのときが来たときに自分がどんな状況かはわかりませんが、自分に何ができるのか、親はどうして欲しいのか・・・ぼんやりとでも考え始めようかなと思いました。
[ママ広場編集部]