小学校の宿題って必要?不要?そんな質問に、ご自身も子育て経験をお持ちの、新見正則医院院長、新見 正則先生にお伺いしました。
小学校の宿題って、必要?
小学校の授業は、勉強する方法を学ぶためのモノです。
いろいろな教科があって、それぞれ学ぶ方法も異なります。
体育も音楽もあります。人はいろいろです。得意な科目も不得意な科目もあるでしょう。
また今不得意でも将来得意になる科目もあれば、反対に今得意でも将来はちょっと苦手になる科目もあるかもしれません。
いろいろな科目の勉強を通じて、物事を学ぶ方法を会得しているのです。
それが小学校の教育だと思っています。
ですから、宿題も必要です。自宅に持ち帰って、課題をこなすことを学び、習慣化することが大切なのです。
宿題を終わらせる行動からも学びがあります
宿題を終わらせる方法もいろいろあります。
自分の力だけで終わらせる方法、そして両親や友だちの助けを借りて終わらせる方法、最近はスマホやコンピューターを利用して検索エンジンやAIチャットなどを上手に使用すると楽々宿題が終了するかもしれません。どれもOKでしょう。
その際に、AIチャットは、100%正しい答えを出すものではないことも認識する必要があります。
自分で解決する能力や才能を磨くことも大切ですが、人や機械に助けてもらう方法を学ぶことも重要です。
そんな立ち位置で宿題を捉えてください。
そうであれば、まったく宿題を出さないことは宿題を解くという機会損失になります。
またあまりにも多い宿題は、勉強方法を学ぶという範囲を越えて「負担」になってしまいます。宿題も分量が問題でしょう。
大人になって小学生の頃を思い出すと、実際の生活に必要な科目は国語とちょっとした算数ぐらいで十分です。
でもいろいろな科目が小学校には存在します。
そんなことも物事を学ぶ勉強をしていると割り切ればいいのです。
親が子どもの宿題を見てあげられるのは多くの場合小学校までです。
親と子の宿題を通じた時間も、子どもが成長すると懐かしい時間になります。
いろいろなことに不満もあるでしょう。
そんな時は前向きに対応して、ポジティブに捉えて、お子さんも親御さんも楽しく生きてください。
執筆者
新見正則先生
新見正則医院院長
経歴
新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。
98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。
20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。
新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。
『しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通』