吉村先生はマモル君、ケンゴ君、ヒロ君それぞれのお母さんたちへ今回のトラブルの報告をしました。
するとヒロ君がケンゴ君を怖がっていることについて、二人のお母さんたちは信じられない様子が一致していました。
吉村先生は、ヒロ君が怖いことを言えないだけなのかもしれない、大人が見守ってあげないとという考えになっているのでした。
実は、当日の朝・・・。
小学生息子がイジメっ子!?[9]トラブルの内容に違いが見えてきた
ケンゴ君の指示でヒロ君がマモル君に暴力を振るった事件・・・
その保護者を含め、各々色んな考えが渦巻いていました。
ケンゴ君のお母さんは、ケンゴ君から当日の朝の話を詳しく聞きました。
ケンゴ君によると・・・
時は遡り、事件当日の朝の教室。
登校したケンゴ君は、朝の準備をしていました。早く準備を終わらせて今日も戦いごっこで遊びたい!
と、そこへマモル君が、後ろからキックを仕掛けてきました。
「・・・次はケンゴにもキーーック!!」
振り返るとヒロ君もいて、一緒に遊んでいたようです。
さっそく戦いごっこの始まり!とばかりにケンゴ君も
「やったな?じゃあ俺も・・・」と喜んで参戦しかけたところで、始業のチャイムが鳴ってしまいました。
キーンコーンカーン・・・
急いで席に座らないと先生がすぐにやって来ます。
二人とは少し離れた席のケンゴ君は、自分の席に戻りながらヒロ君に伝えました。
「ヒロ、マモルをやっつけてくれ!」
「よし!」と喜んで答えたヒロ君に、マモル君は笑って
「ヒロの蹴りなんか全然痛くないしーー」とふざけて言いながらも、内心では
(やべっ、蹴られたくない)と思っていると、ちょうど吉村先生が教室に入ってきました。
「はーいみんな、席に着いて~」
そこでマモル君が吉村先生に
「ヒロ君がぼくのこと蹴ってくる!」と言い始めたというのです。
ケンゴ君の話を聞いてお母さんは「えぇっ」と、まっ先に疑問に思ったことを聞きました。
「・・・それ、マモル君が先に蹴ってきたこと、先生に言わなかったの?」
するとケンゴ君は、
「『遊んでた』って言ったよ?
ボクも蹴られたって言ったら二人とも先生に怒られちゃうかなって・・・」
「『遊び』ってそういう意味ね・・・。ヒロ君は?何か言ってたの?」
「先生がめっちゃ怖かったって。一緒に帰ってくるとき言ってた。」
「ケンゴじゃなくて?怖かったのは先生?」
「うん。」
うーん・・・もう、どうなってるのこれ?
「でも、遊びでも蹴ったり叩いたりするのは良くないこと、わかるよね?」
「うん・・・もうしない・・・。」
続きます
「小学生息子がイジメっ子!?」は毎日更新します。
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。