担任の吉村先生から、小2息子ケンゴが友達のヒロ君に命令して、マモル君に暴力をふるわせていたと報告を受け驚きを隠せません。なぜならヒロ君もマモル君も、保育園の頃から仲良しで今朝だって一緒に仲良く登校したのですから。しかも先生によると、事実確認をした際に息子は認めたというのです。
小学生息子がイジメっ子!?[2]息子は自分が意地悪だと自覚がない?
担任の吉村先生からの報告に頭が真っ白になった私。
「・・・え・・・」うまく言葉が出てきません。
「・・・ですから、ヒロ君はケンゴ君からの命令に逆らえずに、マモル君のことを蹴ったそうです。」
まさか。まさかケンゴが!?
「あ・・・あの・・・
この3人は昔から仲が良くて・・・。」
だから信じられない、そんな陰湿なことをケンゴがするなんて信じられないと伝えたいのにしどろもどろになってしまいました。
吉村先生はそんな私にもう一度言いました。
「仲が良い?ヒロ君はケンゴ君のことが怖いと私に言いましたよ?」
ヒロ君・・・どうして?いつもニコニコして「ケンゴ遊ぼう」と言ってきてくれるヒロ君。ケンゴのことが怖いのに、普通そんな態度とる?
私にはどうしても謎でした。ヒロ君ママだって、「ヒロはいつもケンゴ君の話しばっかりしているんですよ(笑)」って、これからもよろしくねってお互いに言ったよ?
そんな思いが頭の中を駆け巡り、モヤモヤする私に吉村先生の報告は続きます。
「私ははっきり聞いていますし、ヒロ君も私の前で怖がっていました。」
「えっ、今日も仲良く登校していきましたが・・・。」私の「そんなはずはない」主張も虚しく、
「ケンゴ君にはまだ意地悪をした自覚がないようです。
私からもしっかり伝えましたが、自宅でもしっかりお子さんの様子を見ていただけますか?」
と言われてしまいました。
はい、と言ったらこれで話は終わってしまいそう。
「先生すみません、あの・・・」話を引っ張る私。
「はい、なんでしょう。」
「ちょっとどうしても信じられなくて。
・・・そもそもなぜ息子がそんな命令をしたのか原因は聞かれていますか?」
しつこいな、と思われるかもしれないけど、納得がいかない。
ケンゴはやんちゃではあるけれど、そんなことをする子じゃない。ましてやヒロ君やマモル君に・・・。
あ、それは聞きましたと言って吉村先生は説明しました。
「『遊びだった』と話していましたよ。2年生だとまだ自分の言動が意地悪だと自覚のない子もいますから。」
遊びで他人に暴力をふるう命令をしてしまうことは悪いこと。卑怯なことだと、そこは厳しく指導しました。」
ガーンと頭に岩がぶつかったような気持ちになりました。
「・・・そうですか。一度息子にも話を聞いてみます。」
そう言って電話を切りました。
もちろん、全く信じられない話です。
ケンゴが?ヒロ君のことを怖がらせた??
私、何か・・・見落としてる?
頭の中がグルグルしているところへ、スマホが鳴りました。
マモル君ママからのメッセージでした。
続きます
「小学生息子がイジメっ子!?」は毎日更新します。
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。