友達を怖がらせて暴力の命令をしたと思われたケンゴ君。ケンゴ君の説明を聞いてみると、ケンゴ君が先生に伝えたかったことや、ヒロ君の発言の意味が少し違うようです。ケンゴ君のお母さんは、遊びでも蹴ったり叩いたりは良くないことだとケンゴ君に伝えました。
小学生息子がイジメっ子!?[10]唖然。「遊んでただけ」の真意
ケンゴ君のお母さんは、「遊んでいた」の意味を吉村先生に伝え、ヒロ君がケンゴ君に話した「怖かった」相手についても報告しました。
「えっ。怖かったのは私・・・ですか??」
吉村先生は驚いて聞き返しました。
ケンゴ君の様子や、ヒロ君は「誰が」怖かったのか言っていなかったことなど思い返してドキッとしたようです。
「ケンゴ君に『悪い心がある』って・・・言ってしまいました。」
吉村先生は申し訳なさそうにケンゴ君のお母さんに伝えました。
「ケンゴに聞いてます。でもケンゴの伝え方がよくなかったのかなと・・・」
「いいえ!私が先走り過ぎて・・・。
もう一度みんなからしっかり話を聞いてみます!」
翌日、吉村先生がもう一度話を聞いてみると・・・
ヒロ君は、
「昨日、マモルがオレとかケンゴを蹴ってきてー・・・」
朝の準備の時間からの話を説明しようとしましたが、
「・・・ぉ、俺!!みんなと遊んでたけどみんなのこと・・・蹴ってない!
し、知らない!」
マモル君は知らないと言い始めました。
「・・・。」吉村先生は、マモル君からも『遊んでた』という言葉が出たのでもう一度まっさらな気持ちで聞いてみることにしました。
「ケンゴ君のことは?昨日怖いって言ってたでしょ?」
ところがヒロ君はキョトンとしています。
「ケンゴ?怖くないよ?」
その返事を聞いて、吉村先生はヒロ君に確認しました。
「・・・昨日、先生のこと怖かった?」
ヒロ君は黙ってコクンとうなずくと、すぐに「でも今日は怖くないよ」と、フォローしました。
(私のことだった・・・)
「怖かった?」と聞いたあの時。確かに「誰が」とは聞かなかったなと吉村先生は思い返しました。
吉村先生は、怖がらせてしまったヒロ君、そしてヒロ君を怖がらせて命令したと思い込んでしまったケンゴ君二人にしっかり謝ってくれたそうです。
続きます
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。