【職業紹介】苦しみ悩んだ過去を糧に目指す職業へ。歯科医院理事長平野先生に伺いました

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ルーティンの重要性に気づいた浪人生時代

ある時模試の成績をみて、一度、レベルを下げた自分の実力に見合った講義を聞く事を受け入れる決心をしました。そうすると、勉強が楽しくなりました。勉強する教科も得意なものから取り組みました。勉強へのハードルを下げるためです。楽しいの流れにのってきてから苦手教科へチャレンジしました。
「自分で自分を褒める」「進歩する楽しみを感じる」事がモチベーションを維持する上で重要である事に気がついたのがこの頃です。
まずは、毎日授業を受ける事。通い続ける事に集中しました。浪人生としてのルーティンを作る事が重要であることに気がついたのです。

気晴らしは、大好きなお風呂でした。1日2回お風呂に入っていました。お風呂に入ると不思議と頭が軽くなり、リラックスできたのです。
今では自分は「人と違う行動」への負い目や恐れは少ない性格なのだな、と自覚しています。歯科医院開業も「早すぎる」と反対されましたし、分院展開も「無理がある」と批判されましたが全く気になりませんでした。おそらく、「人と違う」を散々経験した事が土台にあるのかもしれません。
今でも、悩んだときには「長風呂」「半身浴」をします。毎朝、お風呂場にメモ帳を持って行きます。いろいろ閃くからです。

2年の浪人の後、地元の歯学部に入ることができました。大学に入ると現役の新入生とは4歳違いですが、自分はどのような歯科医師になりたいかも明確です。学生時代の過ごし方も同級生とは違いました。部活に入らずアルバイトをしながら学費を稼ぎ日々立派な歯科医師になる目標を追い求めました。自分にとっては目標を追いかけるために入った大学なので、同級生のように遊ぶための時間は必要ないと考えていました。遅れて入ったことが自分にとっては良かったのではないかと今では思っております。
歯学部に合格した時に1番に思った事が強く印象に残っています。それは「自分も社会人として食っていけるかも」という心からの安堵です。知らず知らずのうちに人生を賭けて受験をするほどプレッシャーがあったのだと思います。それほどこの合格後の率直な感情が印象に残っています。
厳しい目標に立ち向かう時はまず、足元を見つめる。
努力する事がつまらなくなったら、まず自分を褒める。
すべてこの時期に学んだ事です。
この私にとっての「苦く厳しい青春時代」は今でも自分の土台になっています。

過去を振り返って思うこと

今振り返って思うのです。幼少期に虫歯の治療がすごく嫌だった思い出は、年月を経るとともに「僕と同じような体験をしない社会にしたい」という目標に変わりました。「野球部で仲間が嫌な思いをしないように思いやる」ことは人に対する思いやり、気持ちよく働く歯科医院つくりの土台となりました。「やりたい事を見つけるのではなく、やられて嫌だった事を自分の仕事にする」のも幼少期の経験に学童期の野球、青年期の挫折が全て合わさっての必然だったのではないかと思うのです。
大人は「やりたい事を見つけなさい」と言います。その言葉は子供を焦らせます。
お仕事選びの基準は「やりたい事」だけではなく「やられて嫌だった事を無くす」という視点でもあるのです。

「やりたい事」はなかなか見つかりません。でも「こんな困っている人を助けたい」と考えると意外と思いつくのです。
そのように思うには「今までの人生の全ての経験が無駄ではない」「良い事も悪い事も全てが自分の素晴らしい人生の一部である」と振り返る事ができるかどうかで決まるのではないでしょうか。
私が今、「お子様の虫歯を作らないように指導する」「歯科医院のスタッフに嫌な思いをさせない」「悩んで悩んで必死に見つけた職業にいられる」と思えるのも、過去の自分への肯定からくると考えています。

職業を選ぶのは難しい。それが中学生、高校生であれば、なおさら難しいのではないでしょうか。ですが、「こんな自分でありたい」「こんな人を救いたい」と考えると気が楽になると思います。
ご参考になりましたら幸いです。

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