前回の話
サユリの彼氏でありアユが思いを寄せていたタクマは、本気で好きだったサユリが彼女になってもなおアユのことばかりでいつまでも自分のことを好きにならないことに不満を募らせ、とうとうサユリが本当はアユのことが恋愛感情で好きで、タクマに邪魔されたくないがためにタクマと付き合ったのだという衝撃の事実を2人の前で明かしました。自分の気持ちを明かさずに『親友』としてずっとアユのそばにいたかったサユリはタクマに怒りをぶつけました。「一人にして」というサユリを海岸に残し、ひとまずはロッジに戻ったアユでしたが、いつまでも戻らないサユリのことが心配でした。
親友の彼氏[14-1]複雑な関係
サユリは今、何を考えているんだろう、風邪ひかないかな。
明け方近くになっても部屋に戻ってこないサユリのことを考えて、アユも眠れませんでした。
「私がタクマと付き合わなかったら、アユがタクマと付き合って、私の事なんてどうでもよくなるんでしょ?」
そう言ったサユリの言葉を思い返していました。タクマさんの事が好きだったアユの気持ちを知っていながら邪魔するために付き合ったサユリ。旅行には誰にも邪魔されずアユと2人だけで来たかった親友のサユリ。考えていたら、アユの目には自然と涙が溢れてきました。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。