<母の勘違いの始まり>「すごいね」「天才!」息子が褒められるたび高揚する|神童と呼ばれた我が子[1]

かわいい我が子が誕生して、成長曲線や発達を見守りながらの子育ての中で「間違いなく天使!」「もしかしてうちの子って・・天才かも!?」と思ってしまったことはありませんか?今回は我が子への思いの強さが招いてしまった大いなる勘違いを反省するママさんのお話です。

[1]神童と呼ばれた我が子|ママ広場オリジナルマンガ





これは、私が息子ハヤトに対して行ってきたことについてのお話です。

息子はすくすくと成長し、同じ頃に生まれた他の子よりもとても早く歩くようになりました。

私「ハヤト、もうちょっとだよ~」
夫「上手上手~」

ぽてっ、ぽてっ、とおぼつかないながらもまっすぐ私の方に向かって歩いてくるハヤトを見て
私「すごい!ハヤトがんばったねー!」

と喜んでいただけだったのですが・・息子と同じ歳のママさん達に
「えー!ハヤトくんもう歩けるの?うちなんか全然で・・」
「すごいね~!うちなんかまだまだだよ」

すごいね~!とその後も何度も言われるようになり、最初はあまり気にしていなかったのですが、会う人会う人に言われてつい・・
私「えっ、そ・・そう?」
となんだかその気に・・

思い返してみると・・
そういえば、健診でも発達について順調だとほめられたし、通りすがりの人にも
「あんよが上手ね~」
「すごいわね~」
と何度もほめられたし・・

「実はハヤトってすごいのかも・・」
とどんどん調子に乗ってきて・・ほめられた時には「ありがとうございます。」と自慢げに答えるようになっていました。

その後も成長が進み、発語のタイミングでもそれは起きました。
男の子は一般的に発語のタイミングが遅い傾向にある、と聞いていましたが、息子は他の子よりずいぶん早く、歩いている犬を指さして「わんわん」と言って周りを驚かせたり・・ここでもいろいろなママさんたちから
「すごい!」
「やっぱり違うね」
と声を掛けてもらいました。

さらに・・息子は顔も整っていて・・ママさんたちに
「ハヤトくんってかっこいいよねー!モデルできそう!」
「顔も良くてなんでもできるなんて、本当羨ましいよ~!」

こんな風に言われて気分が高揚する自分がいたのです。

息子は小さいころからみんなに褒められて育ちました。
歩くのも人より早く、話すのも他の子より早かった。国旗や虫が大好きですぐに覚えたし、他の子より計算も速いし本を読むことだってできた。運動系の習い事でもほめられたし、学習系の習い事でもそう。当然ながらママ友からも賞賛の嵐。

うちの子は他の子と違う。うちの子はすごい。天才かもしれない。
私はだんだん鼻高々に思うようになっていきました。

そして・・私の勘違いがどんどん加速して・・

[2]へ続きます。

ママ広場オリジナルマンガ「神童と呼ばれた我が子」は毎日更新します。
明日の公開もお楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。

[脚本]ママ広場編集部 [編集・作画]マキノ
作画:マキノ
元気姉弟を自宅保育中の主婦。

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