[12]それぞれの想い|育休に入る部下の言葉で、夫婦で協力することの大切さを改めて実感した夫

アイコンイメージ
前回のお話

保育園に通う翔くんを育てるちひろさんと良平さんは共働き夫婦。ちひろさんは育休復帰後、翔くんの体調不良で頻繁に仕事を早退、欠勤することに罪悪感を覚えながら働いています。良平さんはもっと育児に協力したいという気持ちはあるものの、会社での立場があるから仕方がないと自分に言い聞かせ、ちひろさんに任せきりの現状から目を背けていました。そして、ちひろさんの仕事をいつもカバーしているシングルの同僚白井さんは、仕方がないと思いつつも自分ばかりが尻拭いをさせられる状況にモヤモヤを募らせていました。ある日、翔くんが熱を出し早退したちひろさん。翔くんの熱は翌日も下がらず、大事な打ち合わせがあったちひろさんは良平さんに休んでほしいとお願いしますが、「休めるわけないじゃん」の一言で済まされてしまいます。結局、新幹線で4時間かけてちひろさんのお母さんに始発で来てもらい、ちひろさんは出社。その後、ちひろさんのお母さんの到着を待って遅れて出社した良平さん。間もなく育休に入る部下の男性社員との面談で「働く妻を応援したいから、復帰後は子どもの対応ができるような柔軟な働き方がしたい」と言われ、考えを改め始めます。一方、仕事を終えて自宅に帰ってきたちひろさんは、実母にも同僚にも迷惑をかけてしまっている状況を目の前にして、ついに限界を感じ、涙が止まらなくなってしまいました。

1話目から読む

夫からの予想外の提案に目を丸くする妻

翔のことをちひろに任せきりにしていることを分かっていながら、仕事の忙しさや立場を理由に、見て見ぬふりをしていた俺。もうすぐ育休に入る部下との面談で、「自分たち夫婦は共働きで妻も仕事を大切に思っている、だからそれを応援できるように復帰後も早退や有休を使えるような働き方をしたい」と言われ、夫婦で協力することの大切さを考えさせられました。

ちひろとちゃんと向き合おう。俺は玄関の前で息を整えて、「ただいま」とドアを開けました。どうやら義母は明日用事があるらしく、すでに帰ってしまったとのこと。始発で来てもらい、夜遅くに帰らせてしまったことを思うと、本当に頭が上がりません。俺はちひろの目をまっすぐ見つめると「ちひろ、あのさ」と口を開きました。

「保育園の緊急連絡先なんだけど、俺の会社に変更してもいい?」あまりに突然の提案に、ちひろは状況が飲み込めないようで「え・・・?」と目を丸くして固まってしまいました。こんな言葉を聞くなんて、想像もしていなかったのでしょう。俺は照れ隠しのように笑いながら、「はは・・・いや、実はさ」と今日あった出来事を話し始めました。

俺は、もうすぐ育休に入る部下に、仕事を大切に思っている妻を支えられるよう、復帰後も早退や有休を使えるような働き方をしたいと言われたことをちひろに話しました。「後輩に言われてはっとしたよ、俺ももっと考えないとな・・・今まで全部任せててごめんな」遅くなってしまいましたが、やっとちひろに謝罪することができました。

すると次の瞬間、ちひろの目から大粒の涙があふれました。「わーっ!ごめん!辛かったよな!?ほんと任せっきりにしてて・・・」俺はちひろをなだめながら、彼女にどれほど大きな負担をかけていたのかを改めて痛感しました。

本当はちひろが悩んでいたことも疲れていたことも、全部気付いていました。でも忙しさを理由に、いつも見ないフリをしていました。会社では育児中のみんなを助けているつもりで理解のあるフリをして、一番大切な家族にちゃんと向き合えていませんでした。

もうすぐ育休に入る部下の言葉をきっかけに、夫婦で支え合うことの大切さを改めて実感した良平さん。これまでちひろさん1人に任せきりにしてきたことや、仕事の忙しさや立場を理由に目を背けていたことを、きちんと謝れたのは大きな一歩ですね。これからは夫婦で力を合わせて、育児に向き合っていきましょう。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

最新のコメント
  • MKⅡ より

    やっと気付いた。本当は早く気付くべきやけど。これで旦那が積極的に休みを取ったりすれば、部下にもいい手本を見せる事ができる!

  • ナナシ より

    うちの会社は、数年前に時間有給や出社時間の調整ができるようになって、男性社員も何かある場合は、早めに出社して早い時間に帰れるようにしたり、その時間だけ有給使って抜けれるようになってます。市役所勤務の妹も、同じような制度があって、男性職員がよく活用しているとのこと。もっとひろがればいいなと思います。

この記事をSHAREする