男の子にならなくちゃ。男の子のように育つ私を見て喜ぶ父。男の子に生まれなかった私[1-2]|ママ広場マンガ

前回の話
「一姫二太郎」という考え方が根付いている奈々さんの生まれ育った田舎では、男の子が生まれると大変喜ばれました。お姉さんのいる奈々さんがまだお母さんのお腹にいた頃は、「次は男の子だねぇ!」と家族が口を揃えて言ったそうです。しかし・・「え?・・次も女?」がっかりしたお父さんは、「お前の性別が分かった時はがっかりして涙が出たよ・・。なんでうちには男が生まれなかったのか・・」とまだ幼い奈々さんに言い、それを聞いた奈々さんは「わたしが男の子だったら、おとうさんはうれしかったのかな・・」と呟きました。

男の子に生まれなかった私[1-2]男の子にならなくちゃ


その後も、お父さんが奈々さんに「男が良かった」「お前が男だったら」「どうしてお前は女なんだ」と、親戚の前、近所の人の前と、事あるごとに言われ続けた奈々さんは、「男の子にならなくちゃ」「わたしが女の子だからいけないんだ」自然とそう思い込んでいくようになりました。

それからというもの、いつしか男の子のような服を着るようになった奈々さんは、男の子のおもちゃを欲しがり、近所の男の子よりも男の子らしく、元気でやんちゃ、そんな女の子に育っていきました。すると「奈々はまるで男の子だなー!」そう言ってうれしそうに奈々さんを抱き上げるお父さん。奈々さんは、喜ぶ父の姿がとてもうれしくなりました。

その後も「奈々!あなたまた近所の男の子と喧嘩してきたんですって!?」驚きながらそうたずねるお母さんに、「うんっ!」ニヤッと笑いながらピースをする奈々さんは、「男の子のようになる」それが正しいことだと思うようになっていったのでした。

----------------
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事