2~3年ほど前、同僚ママがおすすめしてくれた『メグさんの女の子・男の子からだBOOK』を購入して家庭での性教育を少しずつですがやっていた我が家。
当時、娘は小学校2年生で息子は保育園年少さんでした。
赤ちゃんはどこからくるの?
からだと性についての子どもからの質問に
上手に正しく答えるための本日本のお母さんからの質問に
メグさんが答えたQ&Aつきカナダで最高の栄誉賞であるカナダ勲章に輝いた、性教育の第一人者の、
子どもむけワークショップが絵本になりました。
ぜひ親子で一緒に読んでください。
長年の経験にもとづいたお話は、子どもが最初に接する、
からだと性についての本として最適です。こんな時、あなたはどう子どもに話しますか?
メグさんのユーモアあふれる回答を参考にしてください。
Q「ママとパパもセックスしてるの?」と聞かれたら?
Q8歳の娘が、父親と一緒にお風呂に入るのをいやがるようになりました。
Q6歳の息子が、わたしと夫がセックスしているところを見てしまったようです。
Q5歳の女の子、性器を椅子の角などにこすりつけていることがあります。
Q小さいころから教えると、早くからセックスをするようになりませんか?
Q性被害にあいそうになったら、「抵抗しないほうがいい」というのはほんとう?
この本は、著者である看護師のメグさんが、学校で子ども達に性についての授業をする内容が絵本になっており、メグさんが色々な質問をして子ども達が答える…というやりとりが書かれています。性のことを「科学的に」話しているので、いやらしさがなく、娘と息子もすんなり受け入れてくれました。
私がこの本を読むときに気を付けたのは、からだや生殖器の名称などを口に出すときに恥ずかしそうにせず堂々と読む、ということ。
親の私が恥ずかしそうに読んでいたら聞いている子ども達も「恥ずかしいことなんだ」と思ってしまうと思ったので。
我が家では寝る前にベッドでよく一緒に読んでいましたが、私がメグさんの質問の部分を読むと娘も息子も「はい!はい!○○くん分かる!」「ねえねが先だよ!」と競い合って手を挙げて2人で答えてくれていました。
子ども達もお気に入りで一時期はしょっちゅう読んでいましたが、最近あまり読んでいなかったこの本。
先日、ふと思い出して息子に質問してみました。
「ねぇねぇ。赤ちゃんってどうやってできるんだっけ?」
息子の答えは、
「え~?・・・結婚したら??」
あれれー??
本を読んでいたときはあんなにちゃんと答えてたのに・・・。
娘にも聞いてみました。
「もしかして、娘も忘れちゃった?」
すると娘は少しめんどくさそうに
「知ってるって。精子と卵子がくっついて赤ちゃんになるんでしょ?」と。
この本をよく読んでいたのは息子が3~4歳のとき。
忘れてしまったのか、そもそも「言葉」だけを覚えていて意味はちゃんと分かっていなかったのかも。
もしかしたら、娘もしっかりは理解していないかも…??
『メグさんの女の子・男の子からだBOOK』では、性について「科学的に」話すことで隠したり恥ずかしいものではなく、自分のからだと心を守るための大事なことだと知ることができると思います。
もう少し詳しくて子どもにも分かりやすい本はないかなと探してみて選んだのがこの本です。
100人いれば100通り、一人ひとりの子どもはちがい、
みな同じではありません。
幼児期からはじまる性の学び、子どもの疑問にこたえよう!子どもたちには学びを保障される権利があり、“性の学び”は子どもの成長発達に欠かせないものです。
本書は、絵本編と解説編の2部構成になっています。絵本編は「からだ」「いのち」「わたしとみんな」の合計21テーマで構成しています。それぞれ内容は、1テーマで完結する形となっています。
解説編では、おとな向けに絵本編のテーマで補足してほしいことや子どもへの話し方、伝え方のポイントなど、配慮してほしいことが書かれています。
実は、この本の存在は以前から知っていました。
何度かブログなどで紹介されているのを見たことがあり興味はあったのですが、うちはもう性教育の本が1冊あるし同じようなのは2冊もいらないかな~と思いしっかり内容を見たことはありませんでした。
しかし、今回ちゃんと息子に伝わっていなかったことが分かり、本屋さんで性についての本を探していてやっぱり気になったこの本。
でもなかなか即決はできませんでした。だって…お値段2,000円+税。1冊目ならそこまで悩まなかったと思いますが、同じようなテーマの2冊目の本と考えるとちょっと高いな~と思ってしまって…。
2回ほど本屋さんに行っては悩んで買わず、でもやっぱり気になって購入に至りました(笑)
結果的に、この本を買ってよかった!と思っています。
私がこの本をいいなと思ったポイントはこの3つ。
1.リアル過ぎず、でもデフォルメされ過ぎていないイラストと分かりやすい言葉
2.男女それぞれの体の違いや変化、成長について書かれている
3.タイトルにもあるように「性」のことだけでなく、「生」についても触れられている
2.については、
男女別のおしっこの仕方やおしっこの出口の洗い方など、普段の生活に直結している項目があったり、卵子と精子がどうやって出会うかや、月経、勃起、射精など男女のからだの成長や変化についての「どうして?」に対する答えと「悩まなくていいんだよ」ということが書いてありました。
「男の子のための」とか「女の子のための」という男女別に詳しく説明された本もありますが(それはそれで必要だと思っています)、自分と違う性のこともちゃんと知ってほしいと思っています。
3.については、
生と死について以外にも、「男の子なんだから…」というような性別にとらわれなくても良いこと、色々な「好き」があること、性被害から自分を守ること、言葉の暴力や性的いじめ(スカートめくりや浣腸、パンツを脱がされるなど)などについて書かれています。
下の子も小学校に入り、よりたくさんのお友達と関わるようになりました。自分でも気づかないうちにお友達を傷つけていたり、自分が傷つけられていることに気付けていなかったりする場面が出てくるかもしれません。
自分のこともまわりの人のことも大事にできる子になってほしいなと思ったのと同時に、自分の言動を振り返るきっかけにもなりました。(女の子なんだから、男の子なんだから…って子ども達に言ってるなぁと反省)
また、本の後半には大人向けにテーマごとのもう少し詳しい解説があり、子どもへ話すときのポイントや配慮することなどが書かれています。
これがあるおかげで「こうやって伝えればいいのか!」とちょっと伝え方に迷うテーマでもあまり悩まず子どもに話すことができて有難いです。
肝心の子ども達の反応は・・・
まずは息子に読み聞かせをしました。
「性」のほうは、以前読んでいたメグさんの本のおかげもあり「あ、知ってる!」という部分と、「え~そうなんだ」という部分どちらもあり、興味深く聞いていました。
体の変化のページでは、「パパとママもこうなってるよね。あっ、○○くん(いとこの中学生のお兄ちゃん)もだね!」と言ったり、おしっこの出口の洗い方のページでは、「オレ、ちゃんとこうやってるよね。合ってるね!」と安心していました。
月経のページでは、「え、毎回血が出るの?・・・ママ大変だね。お姉ちゃんも?」「そうだよ~。お姉ちゃんはまだだけど、もうそろそろなると思うよ。大人になる準備をするんだよ」という会話をしました。
「生」のほうでは、性的いじめのページの男の子がお友達にズボンを脱がされているイラストを見て「これダメだよね!この子嫌がってるよね!」とご立腹。脱がせるのもいけないし、自分からわざと脱いでみせるのもいけないことを話しました。
言葉の暴力についても、「嫌な気持ちになるし、悲しい気持ちになる」「死ねは一番わるい言葉だよね」と言っていました。
大事なことだと分かっていても、何かきっかけがないとこういうテーマの話を子どもとしっかりしようという風にはなかなかなりません。
この本を読むことで、各テーマについて子どもと一緒に考えるきっかけができました。
「生」については、一緒に読みながら「そういえば、この前○○くんがオレにこう言った・・・」と話してくれるきっかけにも。
その時々で子どもの疑問に思う点や感じる部分も違うと思うので、一緒に何度も読み返して子どもに伝えていけたらいいなと思っています。
みはるママ
小5娘と小1息子の2児のアラフォーママ。