マタニティブルーになったらどうすれば?妊娠中に漠然とした不安を感じたら自分を安心させてあげることが大切です

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妊娠中、急に気分が不安定になるときはどうしたらいい?周りはどうやって寄り添うのが正解?
そんな悩みについて、臨床心理療法士でもある株式会社SMART BRIDAL代表取締役社長の吉野麻衣子さんからお話を伺いました。

妊娠している本人の対処法

妊娠中に感じる不安や気分の落ち込みは、ホルモンバランスの変化や、つわりや身体の変化による動きにくさなど、自然な反応だと考えられます。まずは自分の感情を否定せず、「今は特別な時期だから」と自分を安心させてあげることが大切です。

日々の生活では、十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。特に鉄分やカルシウム、葉酸などの栄養素は気分の安定にも影響します。また、軽い運動(マタニティヨガ、ウォーキングなど)は気分転換になるだけでなく、出産に向けた体力づくりにもなりますが、妊娠初期など悪阻のひどい時期は無理せず、食べたいものを食べるという事も大切です。

特に妊娠初期は、胎嚢から摂取されますので、少しぐらい不摂生な食事をしても、元々の母体に何か持病などなければ、むしろ、精神的安定にも繋がります。無理して健康的なものを食べようとするより、心が安定するものにするのもありです。その分、エレビットなどの葉酸サプリを意識して摂取するといいですね。

信頼できる人に素直に気持ちを話すことも効果的です。パートナーはもちろん、同じ経験をした友人や、医師、助産師など専門家に相談するのも良いでしょう。「こんなことを言ったら迷惑かも」と思わず、素直な気持ちを伝えてみてください。

また、同じ時期に妊娠している人とつながることで共感や安心感が得られます。マタニティクラスやオンラインコミュニティなどを活用してみましょう。「私だけじゃない」という気持ちが心強い支えになります。

日記をつけることも効果的です。漠然とした不安も、言葉にすることで具体的になり、対処しやすくなります。赤ちゃんへの手紙として書くと、将来素敵な思い出にもなりますよ。

リラクゼーション法も試してみてください。深呼吸、瞑想、アロマテラピーなど、自分に合った方法を見つけることが大切です。アロマディフューザーを使って、お気に入りの香りを楽しむのも良いでしょう。心が落ち着くだけでなく、良い睡眠にもつながります。ただ、アロマの中には、カモミールやジャスミンなど、妊婦の方は避けた方が良いものもあるため、医師や専門家の方と相談しながら楽しんでみてください。

また、趣味や好きなことに時間を使うことも大切です。妊娠中だからといって、すべての楽しみを我慢する必要はありません。読書や音楽鑑賞など、自分が楽しめることを続けることで、気分転換になります。

家族のサポート方法

妊婦をサポートする家族は、まず批判せず話を聴く姿勢を持つことが大切です。「大丈夫?」と聞くよりも、「今日は何か手伝えることある?」など具体的な手助けを申し出ると良いでしょう。

家事の分担を明確にし、特に重いものを持つ作業や、しゃがんだり高いところに手を伸ばしたりする動作を代わりに行うと安心です。また、妊婦健診に同行し、赤ちゃんの成長を一緒に喜ぶことで、二人三人の時間を共有できます。

マッサージや温かい飲み物を用意するなど、リラックスできる環境づくりも大切です。「あなたは一人じゃない」というメッセージを言葉と行動で伝え続けてください。

また、妊娠や出産に関する本を一緒に読み、知識を共有することで、妊婦の不安を理解しやすくなります。パートナーが妊婦の体調の変化に敏感になることで、適切なサポートができるようになります。

特に大切なのは、妊婦の感情の起伏を理解し、受け入れることです。ホルモンバランスの変化により、些細なことで泣いたり怒ったりすることがあります。そんなときは、「ホルモンのせいだから」と片付けるのではなく、「いま、その様な辛さや気持ちなんだね」と、その感情をそのまま受け止めてあげてください。

また、妊婦が十分な休息を取れるよう配慮することも重要です。特に妊娠後期は体が重くなり、疲れやすくなります。家事や仕事の負担を減らし、横になって休める時間を確保してあげましょう。

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